心が稲妻に打たれる

大富豪である父、
ビル・パトリッシュは
自家用ヘリの中で、
愛する娘の
スーザンに言う。

「一度くらい恋に溺れてみろ。
地に足がつかない思いで、
歓喜の歌を歌い、踊り出してみろ。
目のくらむ幸せを知るんだ。

愛は情熱であり憑依だ。
愛なしでは生きられない。
それが本当の愛だ。
死ぬほど相手を好きになって、
相手も同じだけ愛してくれる。

考えずに心の声を聞くんだ。
愛する人がいなければ
人生を生きる意味などない。
冒険し恋に落ちなければ、
生きていないのと同じだ。
恋を見つける努力をしなければ、
生きる意味はない」

スーザンは本物の恋を知らず、
野心家の男と付き合っていた。
父はそんな娘を心配していた。
憑依とは霊が取り憑くこと。
娘に恋を説法した父は
やがて死神に取り憑かれる。

死神の名はジョー・ブラック。
娘は皮肉にもその死神に恋をし
本物の恋を知ることになる。
「ジョー・ブラックをよろしく」で
ブラット・ピットが死神を演じた。

死神と娘の二人の恋の行方は?
死神は父を天に連れて行くのか?
お金の意味、生きる意味、死ぬ意味とは?
生きることの最も大事な意味は
父のビルが言うように、
真剣な恋をすることなのだ。
父はそのことを一言で言った。

Stay open.Lightning could strike.
「心を開いていれば、いつか稲妻に打たれる」