田代シェフのフレンチ

「美味しいなあ!」

頬が落ちるとはこのことだ。

「ラ・ブランシュ」、

田代シェフのフランス料理。

僕が病気をしたり

コロナ禍になったりで

ほぼ2年ぶりに訪れた。


姫帆立のソテーをいただく

妻は笑顔が止まらない。

鰯と馬鈴薯のテリーヌの

僕は変わらぬ味に大満足。

ソムリエの岡部さんが

香り豊かなシャルドネを

綺麗なグラスに入れてくれる。


メイン料理は妻が

鴨のコンフィのパイ包み、

僕は長野千代幻豚のロティ。

彼女は赤ワインもいただく。

最高の美味しさに加えて、

ひと皿がまるで絵画のよう。

さらに洗練された趣きだ。


食事がラストになった頃、

田代シェフが姿を見せる。

スリムで爽やかに変貌している。

にこやかに笑いながら、

「コロナで時間ができて、

毎日公園を散歩しているんだ」

どおりで健康的なのである。


久しぶりに本格的で王道の

フランス料理に舌鼓をうった。

呼吸する息までもが美味しく

食後の豊かな余韻に酔いしれる。

精魂込めた料理には命がある。

田代シェフ、ありがとうごまいます。

また、食べに伺います!