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個人情報を暴くバトロワ「FATAL TWELVE」

SteamやDLsiteなどで1000円ほど。
プレイ時間は全True集めて10時間ちょっと。

こないだ記事にした作品と同じ、あいうえおカンパニー作。

あらすじ

爆発した電車で後輩を庇って死んだはずの獅子舞凛火は、
”女神の選定”というシステムによって生かされていた。
日曜の夜になると現れる夢の世界「運命の大時計」
そこでは凛火を含む12人の老若男女が、己の死の運命から逃れるため
最後の1人になるまで蹴落とし合う――それが女神の選定という儀式だと、女神パルカによって告げられる。
だが、その選定の参加者には凛火の親友、海晴もいた――

システム

ゲームシステムは選択肢で分岐する標準的なADV。
8回目の選定直前に足切りがあり、そこまでの選択肢によるフラグ建築が足りていないと強制BADになる……気がする。

”女神の選定”のシステムも紹介しておこう。
5月2日頃、参加者である12名は同じ刻に死んだ。
その死が一時的になかったことになっている。
参加者たちには「ブック」と「カード」が配られている。
ブックは通訳ツールのようなもので、携帯していると言語の壁を越えて意思疎通ができるようになる。
カードは参加者12名それぞれの「氏名」「死因」「未練」
3種類のカードがあり、これを3種揃えることで、相手を選定から脱落させられる、という仕組みである。
カードの入手方法として、初期配布が3枚(3種それぞれ、異なる人物のものが配られている)あり、また脱落させた相手の持つカードを1枚奪える仕組みもある。
また、相手の氏名や死因などの情報を確信をもって知ることで、カードが生成される仕組みとなっている。
その他細かい仕組みは作中で語られる。

難易度

割と簡単。
選択肢を選ぶだけなので。

雰囲気

基本は凛火の視点で進行するが、凡人である凛火は選定の儀式について真面目に取り組むのが遅いため、最初期に敵サイドの描写がしっかり入る。
そこでカード出現のルールなんかを紹介してくれるので、バトルロイヤルものとしての描写が十分である。
最終的に12名全員の背景を描く、人情ドラマと化す。

感想

百合ですね、これは。
ただその、海晴が好きになれなくて……これはディレクションが100%悪いと分かっているんだけど、「くすっ」を「くすっ」って読むのはやめないか。
「かかっ」を「ッッ」って読んでるオデットが際立ってかっこいいじゃないか。

そう、オデット・マランソンという大女がカッコいいのだ。

公式サイト抜粋

図体がデカい、豪快かつ深慮、そして強い。
一緒に行動するフェデリーコがヒョロく見えるほどのパワースタイル。
敵に回すと厄介で味方になると頼もしい、の権化。
このマッチョに出会えただけでこのゲームはヨシ!