未来に繋がる生き方とは
2020.01.06
六年間の一人暮らしを終えて実家に戻り、間も無く一ヶ月になる。
この一ヶ月は引越しに伴う市役所関係の諸手続きに始まり、
昨年10月に事故で亡くなった兄の遺品整理、
自分の生活スペースの確保と荷物の開梱、
家の中にある不要となった家財の処分、
自動車の運転免許講習、
日中の祖母の介護など、
引越し前に想像をしていた以上に、日々が忙しなく過ぎていく。
特に祖母の老化による介護は、想定外かつ想像以上で、
入浴や排便の手伝いは、初めての体験というのもあり特に苦労する。
相手が祖母であり、それに対して僕一人しか面倒をみる人がその場に居ない
という状況でなければ、まずこの苦労を買って出はしないだろうと思う。
片付けや介護などからは、どうしても「自分の行いが未来につながっている」という感覚を得られない。
朝起きて出社するまでの間、帰ってきて就寝するまでの間、
この「私生活」の時間を思うがままに使える
というその価値。
老人介護を実際に体験をしてその大変さを知り、
自分自身の今の課題や将来象を考え、頭を悩ませられる、その有り難さを痛感するし、
正直「多少出費してでも一人暮らしに戻りたい」と後悔している自分も居なくはない。
でも、これが少子超高齢化社会の日本において、沢山の家庭が抱えている現実問題なのだろうと切実に思う。
僕が一人暮らしの時、この介護は全て母が仕事をしながら行っていた。
日中は仕事をし、朝晩は介護。
これまで、僕は偶々知るきっかけが無かっただけで、
今もたくさんの人が同様の日々を送っている。
自分の身直に在るリアルをまだまだ僕は知らないのだと感じる。
未来に繋がる生き方とはどんなものなのか、
実家に帰ってきた知ったこの現実も踏まえて、改めて考えていきたい。
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