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あなたと生きる藍


食べて着れて使える藍

紀元前3000年前に発祥し、人類最古の染料とも言われる藍染めは、

日本におよそ1500年前に朝鮮を経由して中国から伝えられました。

藍が庶民に普及したのは江戸時代。

藍は着物に作業着、のれんや寝具など、衣服や生活用品として

活用されたり、藍商人たちは食あたりをした時に藍を食べて難を逃れた、

という文献があるように食としても藍は活躍していたそうです。

古くから日本の衣食住に大きく関わってきた藍の一大産地は徳島県。

徳島で作られていた、天然の藍染料であるすくもは高品質な阿波藍として、

別格の扱いを受け、明治中頃には全国に行き渡ったといいます。


藍染めの危機

庶民に広く行き渡っていた日本の天然の藍染めは、

明治時代に存続の危機を迎えます。

化学合成に成功したインディゴが大量生産されるようになったためです。

そもそもインディゴとは、インドで栽培される「インドアイ」という

品種の植物に含まれる青色の色素、

つまり天然の成分のことを言います。

植物から染料を作るインディゴは色を抽出するまでに

とても手間と時間がかかり、

天然の成分であるがゆえに均一にムラなく染めることが難しかったり、

長期保存ができないという管理面の難しさなど、様々な課題がありました。

そこで開発されたのが科学的に精製され、純度を高めた合成インディゴ。

ピュアインディゴ(pure indigo)とも言われます。

ピュアって聞くと「本来の」という意味を想像するけれど、

「混じりけのない」の意味なんですね。

ちなみに、昔からある天然藍は

ナチュラルインディゴ(natural indigo)と言います。

合成インディゴは天然のインディゴよりも安く、簡単に作ることができ、

さらに長期保存が可能、というまさにオールラウンダーな染料。

欠点としては天然藍に比べて色落ちしやすいところ。

(天然藍も合成インディゴ染色体験をどちらも行いましたが、明らかに合成

インディゴの方が色落ちが激しいです)

※染色の回数にもよる

天然の藍染めとは異なり、着古したり、洗濯するたびに色あせる欠点は

若者にとってはかえって魅力的であり、ゴールドラッシュ期のアメリカでは

作業着として合成インディゴを使ったジーンズが大流行。

ジーンズブランドのリーバイス(Levi’s)は有名ですね。

これらを背景に、合成インディゴの大量生産・大量消費が始まり、

天然藍はほぼ壊滅状態に。


日本でも合成インディゴの輸入が増え、天然藍が途絶えそうになりました

が、藍師が戦時中も天然藍の種を守り、技術を継承し続けてくれたおかげで

現代の私たちまで、昔ながらの伝統が受け継がれています。


私個人としては、天然藍が良くて、合成インディゴが悪いというわけでは

なくて、どちらもそれぞれの良さを持っていると思います。

天然インディゴは

自然本来の青色成分だからこそ、今ある色は、今しか出せない。

手作業ならではの温かみや希少性を感じることができる。

合成インディゴは

鮮やかでムラなく綺麗に仕上がる

天然インディゴに比べ安価であるため、幅広い人に行き渡りやすい

どちらの良さも理解することで、藍染めに対してより良い付き合い方が

できるのではないでしょうか。


藍染めを不足なく、紹介できたかどうか、非常に不安ですが(笑)、

海陽町ふるさと納税の藍染め返礼品の

紹介をしたいと思います。


今回紹介するのは空、海、藍の青で繋がる海陽町の魅力をLocal & Global に発信する

藍染めスタジオ&カフェ in Between Blues の返礼品です。



藍染Wガーゼプリーツマスク

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素肌に優しいダブルガーゼコットンを、"徳島県"産の天然藍灰汁発酵建て染料で丁寧に手染めし、
更には工房前のビーチで海水洗い&海風と天日乾燥で仕上げた後、裁断から縫製まで一枚一枚丁寧に製作したこだわりのiBB特製マスクです。



 Awaii Baby Gift Box 肌着・腹巻・スタイ 3点セット

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あい”でつつむベビーウェア 〜Awaii〜
海山川の自然豊かな海部の地で、愛を込めて手染めし作られた
赤ちゃん&ママと自然に優しいこだわりのベビーギフトです。
裁断~縫製も地元の老舗縫製工場㈱トータスで一枚一枚大切に仕上げ、
デザインには故郷の空海川、美しい水の青をイメージ、
阿波の藍と愛、故郷の美しい自然環境から生まれた次世代に伝えたいこだわりのベビーブランドです。



レクサス匠プロジェクト徳島代表 永原レキ プロデュース! 

白波柄サーフボード用シングルフィン

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LexusNewTakumiProject2016の徳島代表として永原レキがプロデュースし、プロジェクトスーパーバイザーの小山薫堂氏より「注目の匠」として選出されたプロダクト。
サーフィンのメッカでもある徳島県海部の地で無農薬栽培された藍を使用した天然藍染め生地をサーフボード用フィンに挟み込み、型作りからサンディングに至るまで全て職人の手作業で仕上げています。
フィン制作は日本を代表するレジェンドサーファー千葉公平氏が代表を務める303SURFBOARDSと協業するMakefin.coの協力のもと実現。



ここでは紹介しきれなかった商品もあるので、

是非海陽町のふるさと納税ページをご覧いただければと思います。


藍染めスタジオ&カフェ in Between Blues のHPはこちら


衣食住と密接に関わってきた、藍、その魅力に触れてみませんか?



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