世界を舞台に活躍するチェリストの佐藤晴真さんと上野通明さん、新倉瞳さんにインタビューさせていただきました。_2024年1月4日
本日発売の「サラサーテ」Vol.116にて、3本ほどインタビュー原稿を執筆させていただきました。
特集「やっぱり♡チェロ!」でお話を伺ったのは、世界を舞台に活躍するチェリストの佐藤晴真さんと上野通明さん、新倉瞳さん。
世界で唯一J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」をチェロ1本で演奏することで知られる、北口大輔さんが表紙&巻頭特集の号です。
●佐藤晴真さん
歌曲の演奏をライフワークにしている佐藤さんには、“感情”とチェロでの“発音”にどうこだわり、どう表現しているのか。
留学先のドイツで触れた“音楽の神髄”とは何か。
佐藤さんが幼少期から目指し続けている音とその表現とは、具体的にどういったものかについてお話いただきました。
微笑ましくて、それでいて現在の佐藤さんの片鱗を伺うには十分な、幼少期の「歌」にまつわる家庭での“ほっこり”エピソードも、是非お読みいただきたいです。
●上野通明さん
上野さんにも、ベルギーに留学してからの変化や、曲への向き合い方を伺いました。
とくに、今年予定しているチャレンジングな演奏会について語る上野さんの言葉からは、ステージ上の上野さんとプライベートな上野さんの根底に通じる、蝋燭(ろうそく)の青い炎のような熱や気迫が伝わってきました。
●新倉瞳さん
「チェロでロック!」をテーマに、巻末付録の新曲を弾くポイントをレクチャーいただきました(作曲者は新倉さんとデュオ「iPot」を組む、ヴァイオリニストの壷井彰久さん)。
チェロで8ビートを弾く曲はそうありません。クラシックとの身体の使い方やテクニックの違いについて、新しい出会いがあったとともに、音楽の本質についても再確認ができました。
新倉さんはクラシックを軸に、クレズマー音楽や今回のロックなど、ジャンルを越えた奏者としても人気ですが、だからこそ何を大事にしているのかが語られたインタビュー部分もお読みいただきたいです。
●巻頭特集は北口大輔さん
巻頭特集は、世界で唯一J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」をチェロ1本で演奏することで知られる、北口大輔さん。
生い立ちから、様々な楽曲における“無伴奏ソロの世界”を開拓し、4月にチェロ独奏版「ゴルトベルク変奏曲」の出版に至るまでのストーリーが描かれていました。
とくに、日本人の骨格や筋肉などの身体的条件を生かして、自分に合う奏法を開拓していくくだりは大変興味深いものでした。
また、随所にプロレスファンの私にとってたまらない熱いエピソードがあり、豊かな魅力に満ちた特集です。
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