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あなたの知らない福井弁の世界vol2

 共通語・標準語に対して、ある地方で用いられる特有の言葉<方言>。よく、〇〇弁と呼ばれることもありますが、実は方言とは別物。○○弁というのは、方言よりもさらに細かく絞った「特定の地域や街単位で使用される言語体系」のことを指します。たとえば<近畿方言の大阪弁>というようなイメージです。よく似た言葉は混同しがちですが、厳密には違うのですね…。

 そんな中、今日紹介する福井の方言は『おぞい』です。意味としては、<古い・ひどい>のほか<恐ろしい>という意味があります。たとえば、「こんなおぞい車、よーのってるのー」(※こんな古い車によく乗っているね)や「毎日雪ふって、おぞいこっちゃった」(※毎日雪が降ってひどいことだった)というように使われます。その他”ウザイ”や”スゴイ”などの言葉を話し言葉で『ウゼー』や『スゲー』というように、『おぜー』と使うこともあります。(不良が警官に”ウゼーな!”と言うようなイメージ)一方で「それはおぞいことでしたね」(それは大変でしたね)このように相手と自身の立場、年齢間やシチュエーションによって、使い方が変化するのも、この言葉の特徴と言えるかも知れません。この辺りが言葉や方言の面白さですよね。

<おぞい>は(古い・恐ろしい)という意味の方言です

 福井以外に目を向けると、興味深いのが栃木県・佐野市。この地域では、昔、だれよりも知識があって頭がよい、だれよりも力がある、だれよりも容貌がすぐれている、これらのことを「オゾイ」という言葉で表しました。その反面、そのように何でも抜きん出てている人は、気味が悪く怖いということから、ズル賢い・恐ろしいことも「オゾイ」と言いました(知らなかった)(福井で考えたら”この子はオゾイ子だねぇ”などとは言えませんね…)

 ここまで”おぞい”という方言について紹介してきましたが『菓子工房ポコアポコ』で販売しているお菓子は決して”おぞい”ということはありません。
いつでもおいしく召し上がっていただけるよう、衛生管理にも細心の注意を払い、安心・安全な商品作りに努めています。ぜひ一度、ご賞味ください。

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