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1月11日#塩の日

戦国時代の武将、上杉謙信と武田信玄は11年間、5回にわたって戦ったまさに宿敵同士。その信玄に謙信が塩を送ったという美談は有名な逸話。この送った塩が届いた日が1月11日とされています。

ところが、近年の研究では史実ではない可能性が高くなってきており、この逸話は後年に作り出された架空の話だったとのではないかと考えられています。
1永禄10年(1567年)、今川氏との同盟を破棄して東海地方へ進出を企てた武田 信玄。これに怒った今川氏が北条氏とともに、武田側に塩が入らないようにしま した。 そんなとき、上杉謙信が「信玄と争うところは、弓箭(きゅうせん・いくさ)にある。米や塩ではない」として越後府内の政商・蔵田五郎左衛門に越後からの塩の流通をとどめないように命じ、越後から塩を長年敵対関係でライバルだった武田信玄の領地(松本藩領)に送らせ1月11日に 武田信玄の領地である松本藩領(現在の松本市)に到着したことから。

この出来事は「敵に塩を送る」ということわざの由来ともなっており、敵対関係に ある相手でも相手が苦しい時には助けるという意味で現在も広く使われていま す。 一方で塩を送る際には塩の商人を送り込み、相場より高値で販売したことから、 謙信はかなりビジネスライクな考えを持っていたという説が最近では出てきてい ます。


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