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「ごめんなさい」は強いのかもしれない

子供と話す機会がよくある、そんなお仕事をしている。話すのも聞くのも上手じゃないけど、一言ずつ言葉を拾って繋げて、確認のために聞き返してを繰り返す。

そこで色々喋ってるのを聞いてる。聞いてても分からない内容もあるから、そういう時は他の大人にパスしたり、メモって後で調べたりする。正直に分からないって言うと教えてくれる。

頑張ったこととか、褒められたこととか。ダンボールから作って、傑作ですって見せに来たりとか。

楽しい話ばかりというわけでもなくて、ケンカしたとか、何か負けたとか、ムカつくとか。

話の中の一つに、こんなのがあった。

「ごめんなさい」って言われたら、絶対に許さないといけないの?

こんなことを聞かれた。

(えっ、こんな難しいことを、なぜ私に。)

ケンカをしたそうで、ごめんなさいって言われても、前に謝ってた時と同じことを相手はしてたから信用できない。

それで、ずっと怒ってると「もういいよ」をしないからって、周りがイヤな空気になったそう。

だから「もういいよ」って言った。だから、終わりにしないといけない。話は終わったけど、なんかモヤモヤする。

話し始めた時、まだ怒ってた気がする。そこから少し落ち着いて、どうしたらいい?って聞かれた。


謝るとか、謝らないとか、素直に認めるとか。

許してあげる、もういいよって受け入れるとか。

私もできていないな〜と振り返って思う。

その時は、絶対に許さん!って思うことでも、どうでもよくなったりするし、逆に年単位でも忘れられないことってある。もう怒ってるわけじゃない(たぶん怒ってない)けど、忘れられない人達がいるから、私に許すことへの説得力は無い。

ずっと怒ってると疲れるから、休みながらね、としか返せなかった。他にも色々言ったけど、許してあげようって、どうしても言いたくなかった。

紙に書いたり人に話したりして手放したり、時間とか物理的に離れたり、方法は色々ある。客観的にとか、相手の言ってたことの整理ができると、また違ってくるから。

また似たことがあった時のために、今回の事をメモっておくことに落ち着いた。

他の人達なら、もっと上手に自分の答えらしきものが言えたのかもしれない。私しか空いていなくて、ごめんね。

こういう難しい話しは、なるべく他の人にパスできたら良いなって思う。


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