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見知らぬ親子との会話



モールのベンチに座って

ゲームをする娘を待っていた

私の隣に

おばあさんとその娘さんが座ってきた

おばあさんは、私に

自宅までの帰り道を

たずねてきた。

遠くから、初めてこのモールに

遊びに来たらしい

孫娘が行きたいと言ったので遊びに来たという。

私は、地元民なので、

スマホのアプリを使って

2人に帰り道を教えた


孫娘は春から中学生で、今、ひとりで、

お店を回っている、

その帰りをこのベンチで待っていますと。


私も娘のゲームが終わるのを待っていると伝えた。

話していくうちに。

その孫娘と孫息子の母親は、孫娘が幼稚園の時に、

膵臓癌で亡くなったと話してくれた。

父親だと、お店に連れていくのも一緒に買い物をするのも、孫娘は遠慮するので、

亡くなった母親の姉と、祖母でここまで来たんだと話してくれた。

孫息子は、大学生らしい。

孫娘は、母のことを覚えておらず、

年の割に無欲で、甘えないから心配だと、

おばあさんが言った。

だから、私は
「おふたりは、お孫さんたちを、大切に育てて見守られていて素晴らしいですね、おつかれさまです」

「おふたりが、思う存分、甘やかしてあげてくださいね」

「父親には、なかなか甘えられませんから」

「母がいない分、おふたりが注いだ愛情を糧に、きっと素敵な人間に成長されますよ」

ふたりのこれまでの愛情を深く感じたので、そう言葉掛けをさせてもらった。

涙がでました。お姉さんとおばあさんの孫への愛情に。
そして、早くに母親を亡くしてしまった孫娘さんと孫息子さんのことを思って。

私は、母がいても、毒親だった。

そして、私の娘は精神障害で、一生、いっしょに生きてゆく予定。

見知らぬ親子の苦労話を聴いて、

ああ、みんな、いろんな人生を生きているんだなと

思いました。

少しでもおふたりの気持ちやすらぐといいな。

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