もういい加減、書いてもいいだろうという話。 ~元カレの話~
元カレが夢に出てきた。
言いたいことを全部言って、それがすんなり受け入れられるという素晴らしいものだった。
夢でよかったと思う。
そもそも、知っている人が夢に出てくることが少ないので、これは珍しいことなのだ。ピンポイントで元カレが出てくるというのもなんか不思議ではある。
別れて、気が付けば2年たった。
元カレは、あえてネットミームにおもねった書き方をすれば「理解のある彼君」だった。(無論、私は付き合っている当時そう思ったことは一度もない。これは彼が無理解だったという意味ではない。当時うつでメンヘラの私に、彼がいたということを一言で表すのに、便利だから使ったまでである。)
優しかったと思う。私にはもったいないくらいだった。共通点も多く、話していて楽しかった。ほとんど衝突もせず、喧嘩もしなかった。
別れた理由は、ちょっと元カレのプライベートに踏み込むことになるんで詳しくは書かんが、似た理由で別れている人は珍しくないのでは、と思う。
別れ話を切り出されたとき、私は泣いたし、怒った。
元カレの前で泣いたことはあったが、怒ったのはこれが最初で最後である。
最後に言った言葉は今でも覚えている。「あんたは勝手な人だ」
それだけ言ってこっちから電話を切って、ラインブロックした。
私は薄情なので、自分に向けられた好意が尽き、具体的に関係が継続できなくなったと分かった時点で、一気に冷め、(覚め?)元カレのことを好きでいるのを止めた。
そんなスイッチオンオフできるように人を好きになったり嫌いになったりできるのか?と言われたら、私はできる、と答える。というか、できるようになった。片思いばかりしていたから、自己防衛のために。
相手の興味が尽きたら、自分も相手への興味を失うというのは、薄情だが、とても楽である。
このnoteを購読してくれている人や、Twitterをフォローしてくれている人は、私がオタクであるということを知っているだろうから、漫画で例える。ジョジョ5部のセッコと少し似ているのだ。彼はチョコラータへの好意を「チョコラータが負けた」という事実で全て捨てた。そういうことなのだ。旗のように翻る好意。
ジョジョ全体で、一人だけ好きなキャラを上げろと言われたら、私は間違いなくセッコを選ぶ。(複数が可能なら違うキャラをあげる。カプ的な意味で)
見た目もスタンドもドンピシャで好きなのだが、どこかシンパシーがあるのかもしれない。
別れてすぐは、泣いたが、あまり涙は続かなかったし、後悔はしなかった。というのも、言いたいことを別れ際に全部言ってしまったからだ。
もっともっと前の、別の元カレとの付き合いではいい自分だけを見せようとして、言いたいことを言わなかったし、別れ際もいい顔して言いたいことを言わなかった。その結果、得たのはTwitterで「あいつどれだけ自己愛強いの」というツイート(しかも私へのリプライですらない)だけだった。これはめちゃくちゃ後を引いたし、反動のように許さんからなという怨念が残った。
言いたいことを言った分、汚い別れかもしれないが、後を引かなかった。俺は反省すると強いぜ?(音石明)
で、それからは本格的に同人活動を始めたり、転職したりして一人でも充実して暮らしていた。
思い出したように泣いたのは、一年以上たってからの、病院でのカウンセリングでのことである。どういう話の流れか忘れたが、「元カレと添い遂げたかった」と言って泣いたのを覚えている。
別に、その時も復縁したいと思ったわけではない。ただ、別れない世界線あがあるとしたら、そこに行けたらよかったのにね、というだけの話。
今は今で一人でも楽しいので別にいいが、二人の楽しい道もあったのではないかと思うと、泣きたくなったという話。よくばりなのだ。
なんで今更こんなセンチメンタルにまみれた自己愛の話をしているのか。きっかけは夢に元カレが出てきたからなのだけど、そういえばちゃんと言語化してなかったなと思い、書いてみた次第である。
今、元カレから復縁を申し出られても、断るだろう。それこそ「あんたは勝手な人だ」と言って。
でも、夢に出てきた奴に、私は何と言ったか。
「もう一度いっしょにいれんかね」
それを夢の元カレは受け入れてくれた。
本当は未練があるのだろうか。深層心理というものはわからん。
このノートが恋バナ好きな人の酒の肴になればそれでいいと思う。
奴は元気だろうか。noteのことは教えていないが、頑張って検索すればここにたどり着くことは可能である。
読んでるとしたら伝えたいのは、「あんたはすきに生きてくれ」という無責任な鼓舞だけだ。
私は好きにした、君も好きにしろ。
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