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レジンクラフトに手を出しました。

出してしまいました…底のない沼とは重々わかりつつも。

何か吐き出さないと、作らないと、やってられない耐えられないまともでいられない!!みたいな焦燥に駆られるときがある。先週あたりからそれがピークを迎えて、仕事が暇なスキを見てはレジンクラフトの画像や作り方のページを眺めてホクホクしていた。なぜレジンクラフトかというと、手先を使いたい欲求と色合いと風合いで目を幸せにしたい欲求を叶えてくれそうだったからだ。

もしレジンクラフト製作環境が整っていたら何を作りたいか?を想像したら嬉しいことにアイデアがポンポン浮かんできて、アイデアノートまで用意してしまった。箸置き、ペン立て、栞、イヤリング…そうだ色、色のイメージも描いとかないと忘れちゃうぞと本棚に眠ってた色鉛筆セットを引っ張りだし、思い思いに描き散らかした。まだ道具を揃えてもないのに…。手に入れる前から手に入れた後のことを想像して浮かれるのは小さい頃から大得意である。

初めるには揃えなければならない道具はけっこう多い。UV ライト、レジン液、着色剤、モールド、ラバーシート、調色スティック、パレット…それらをネットで買うもの、百均で買うもの、店頭で実物を見てから買うものにリストアップし、ポチり、仕事帰りに百均に立ち寄り、休日にユザワヤを冒険した。ユザワヤでは店員さんに誘われるまま友の会に入会。その日一回の買い物の割引で、年会費の元が取れてしまった。

道具一式が揃って床に並べたとき、進研ゼミの新学期スターターパックが届いたようなワクワク高揚感と期待感があった。その日は撮りだめてたアニメを垂れ流しつつ、着色剤でグラデーションやマーブル模様を作ったり、色が二層になるように試したりの作業に夢中になった。着色剤がじわりと透明なレジン液に溶け込み、スティックでくるくるかき混ぜると透明な液の中にマーブル模様が生まれ、だんだんと一色へとなっていく。夢中になりながら、あぁやっぱり気泡を潰すの大変だからエンボスヒーター欲しいな、キラキラさせるにはコーティング剤とかシェルパーツやストーンやホログラムが必要なんだな、と脳内でほしいものリストがどんどこ更新されていった。テレビ画面に顔を向けてたのはUVライトで硬化中の間だけだった。

自分の思う「綺麗で美しいもの」に接する時間は、私が生きていくうえで絶対に必要で、それは本からもらえる言葉や絵や写真だったり、映像や音楽だったり、好きなお店の雑貨だったり、美術館の展示作品だったり…摂取するチャンネルは数々ある。でも外部から受け取るだけでなくて、自ら作るチャンネルも必要だと思った。自分の思う「綺麗で美しいもの」を作る時間が、自分を保養してくれるという確信が持てた気がした。受け取りっぱなしだとつかれてしまうこともあるし。

とりあえずこのレジンクラフト製作環境が整ったおかげで、浮かんだアイデアやイメージを溜めて存分に発散していい基地ができた。この基地の備品をもっと充実させたい(道具やパーツに課金したい)。