【元試験官が語る】小学校お受験の面接はここを見ている!3つのポイント
私立小学校を受験する親子にとって大きな関門となるのが面接ですよね。
「どんな質問をされるんだろう」
「うちの子しっかり答えられるかしら」
「どんな服装、メイクが印象いいのかしら」
と心配は尽きないかと思います。
私は2年ほど私立小学校での親子面接の試験官をつとめた経験があります。
1日に10組近くの親子を面接していくのですが、どの家庭もかなりしっかりと対策をしてきている方ばかりでした。
面接官は、服装や身だしなみ、マナーももちろん見てはいますが、はっきり言って幼児教室などでしっかり対策している方が多くそれほど面接において大きな差が開く部分ではありません。
では、小学校お受験の面接官はどこを見ているんでしょうか?
結論から言うと、面接官は親子の信頼関係を見ています。
もちろん各校ごとに違いはあるかもしれませんが、親子の信頼関係は面接官にはとても印象に残ります。
そこでこの記事では、小学校お受験の面接で試験官が見ているポイントをご紹介します。
小学校お受験で面接官が見ているポイント
では試験官が見ている親子の信頼関係とはどんなものなのか、具体的に3つのポイントで見ていきましょう。
1、お父さんとお母さんのバランス
小学校のお受験は子供と両親の3人で行うのが普通です。
この時に、お父さんとお母さんの関係やバランスというのがなんとなく雰囲気でわかります。
・日頃からお父さんも積極的に子育てに参加しているかどうか
・お母さんや子供とのコミュニケーションが取れているか
・受験の主導はどちらなのか
何組も面接をしていると「あ、このお父さんは普段お母さんに任せきりだな」とか逆に「あまり夫婦で子育ての方針があっていないかも」というのもベテランの試験官になればなるほどわかります。
対策としては、やはり普段から夫婦間のコミュニケーションをしっかり行っているかが大切になりますね。
ちなみに母子家庭の場合は不利になるかというと、私がつとめていた試験の面接だけでみれば関係ありませんでした。
ただ入学後に高額な学費を6年間払うことができるのかということは心配されますので、しっかりと通わせられる経済力もあることをアピールしておくといいでしょう。
2、子供が質問に答えられないときの親の対応
子供に質問をしたときの親の対応というのは、実はしっかりと見られているポイントです。
子供が質問に答えられないことはよくあります。
どんなに練習していても、やはり本番の緊張感で話せなくなってしまう子もいました。
このとき大切なのが「親はどのように対応するか」ということです。
・親が焦ってしまって代わりに答える
・「〇〇でしょ!」と教える
このような焦った対応は「もしかして過保護なお母さん?」「親の言いなりの子なのかな?」などのマイナスの印象を与えてしまいます。
・言えるまで優しく見守る
・笑顔で子供とアイコンタクトをとる
このように子供を暖かく見守る姿勢は子供が答えられなくても「お子さんを見守れるお母さんなんだな」という良い印象を与えることができます。
3、子供の表情や視線
子供は大人に比べると素直で感情が表面に出やすいですよね。
一生懸命練習して完璧に面接の対応ができる子でも、ちょっとした表情や視線、親とのアイコンタクトで親子の普段の関係を垣間見ることができます。
・お父さんもお母さんも両方見る
・自然と笑顔が出る
・自分の言葉でのびのび話している
このようなお子さんの様子を見ると「普段から両親に愛されているんだな」「よくコミュニケーションをとっているんだな」という印象になります。
最終的には日頃の親子の信頼関係が大切
ここまで読んでいただいた方はお分かりかと思いますが、最終的には小手先の面接テクニックではなく、毎日の生活の中で積み重ねられた親子の信頼関係が大切になってきます。
お受験に向けた勉強やマナーももちろん大切ですがそれ以上に、親子で一緒に楽しみながらお受験を通して成長しようという気持ちで頑張れると良いですね。
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