世界に一つだけの花

1 はじめに



歌には様々な工夫がされえています。人の心を射抜くものには何かしらの理由があり,心打たれる表現や,耳に残りやすい技法が用いられています。それを国語的に分析すると面白いですね。「世界に一つだけの花」を例にして考えましょう。



2 隠された表現技法



著作権の関係で歌詞をすべて掲載ということにはなりませんが,文法の学習にどのように使えるかを示すために細切れで必要最低限の箇所だけ示していきます。


バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

これは,花の描写ですね。
花屋の店先の花がしゃんと胸を張っている
どんな表現技法でしょうか。

そうさ僕らは
世界に一つだけの花
ひとりひとり違う種を持つ

僕らは花
種を持っている

これはどんな技法で表現されているでしょうか。


誰も気づかないような場所で
咲いてた花のように

ここにも「ように」とその後に注文すると二つの技法に気付けます。
ただリズムを楽しむのも歌としては良いですが,国語的な視点で見つめると新しい発見や気づきがあるかもしれません。



3 おわりに



集団によって歌を変えてみたり,レベルに合わせて一番は一緒に探して,二番は個人で探すなど段階の踏み方は様々です。楽しく力を付ける工夫をしていきたいですね。

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