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60周年 60選集 The Rolling Stones 5th

人間1つのものに打ち込んで魂を注いで、その輝きが60年続くものってなかなか見当たらないと思う。還暦をゆうに超え、それでも尚世界を圧倒させるロックバンドがある。1962年に誕生し半世紀を超えてもまだまだ脂が乗ってて色褪せない楽曲、衰えないスタイルで魅了しその生き様はまさにロックの象徴である。

ちょっとカッコつけてみたが簡潔に言えば、STONESの60周年を祝おうという事です笑
60周年にちなんで60選オススメ楽曲紹介!

その前にまずは飽きてる方も居るかと思いますが小話を…
僕自身の生のRolling Stonesライヴ初体験は小学校1年生の時でした。1曲目はJ.J.FだったのですがMickが着ていた衣装の赤いロングコート?が昨日の事のように覚えていて…と言いつつ今ならもっとちゃんとレポできるように細かく見てたけど憧れの存在を目を丸くして瞬きもせず見てたなぁ…人生でもう一度で良いから来日公演を見たいとわがまま言ってみながら人生初のLIVEはRolling Stonesなのです。

今回は第5弾!
前回をご覧になっていない方はそちらも是非!!

※尚、今回はMV多めの楽曲紹介になっておりMV等は過激なものからショッキングな映像等を含みますのでそちらを危惧される方はここでブラウザバックを推奨致します。


「Undercover of the Night」
〜留まることを知らない男の新しいアプローチ〜

80年代になるとMTV全盛期となり、勿論この流行に乗ります。しかし周りと同じではつまらなかったのか何とも過激なタッチが多いです笑
歌詞の内容も政治色の強いSTONESではお馴染みとなった現代を歌うロックバンドとしてブレない軸が見られる。
楽曲としてもLIVEではなかなか披露しにくそうではあるのだがが、発売後結構頻繁にLIVEで取り上げられているので挑戦的だなぁと毎回思い知らされる。電子的な音もあり、展開してフェードして戻りそうで戻らないっ!と思わせぶりな構成がクセになる一曲なのだ。

「She Was Hot」
〜どストレートなエロティック・ソング!

これまた過激が過ぎたMVで流行りのMTVではほとんど放送されておらずらしいです…笑
本来流してもらう事でファンを得るのが宣伝広告なのですが放送中止で話題を集めかえってそれがプロモーションになったSTONESらしさに溢れた作品です笑
Rewindっていうベスト盤が出て過去のMVをストーリーで辿るビデオがあってそれの主人公は珍しくBillが務めていて(是非見て欲しいが今、手に入るのか?)そちらには歌詞も一部違うヴァージョンがあったので是非そちらも!

「Too Much Blood」
〜時事ネタをもロックにする社会派ソング〜

僕が幼かった頃は今と違ってまだ結構心霊番組などのOAが割と多かった最後の世代だったりした。その影響もあってオカルトや心霊系の番組は多かった気がする。同級生達は恐らくそのテレビを見て怖がりながらも楽しむってのが流行りだったんだろうけど僕はこの曲のMVで「怖い」っていう感覚を覚えた気がします。蛇口を捻って血が出るなんて、今でも忘れない衝撃だし、元ネタになっているパリ人肉事件もこの楽曲を入り口に知識になった。音楽以外を教えてくれる教養Rolling Stonesな訳です。まるで会話のように流暢に流れていくラップに乗せ癖になるようなベースラインなどクリエイティブさが光る1曲。

「One Hit (To The Body)」
〜険悪な雰囲気漂うバチバチなナンバー〜


二人の関係性って音にも出るの?ってのが率直な感想。二人というのは言うまでもなくMickとKeithのことなのだが、前作「Undercover」頃からバンドに訪れた不穏な雰囲気が加速したままアルバム「Dirty Work」のオープニングを飾るナンバー。まぁこのバンド、常に何かしらの問題を抱えているバンドなのでこれくらいは許容範囲というか、「あぁそんな事もあったな」位で解決しそうだ笑
隠すこと無くギクシャクしてる様がMVでも確認できる。でも互いの不満を表現出来ず解散したバンドが一体いくつあっただろう?それに比べりゃSTONESは包み隠さずお互いにメディアを通して喧嘩できる根っからのエンターテイナーだ。と同時に持ち余ったエネルギーをテーマにする事も出来る。

「Harlem Shuffle」
〜ルーツを辿るようならしさにまみれたR&B~

原曲は【Bob&Earl】によるもの。なんとオリジナルの発売は彼らがまだカバーソングを中心に演っていたデビュー年1963年の曲だ。
バンドは20年を越えこの頃になるともうアルバムに収録されるのは全てオリジナルなので最初聴いた時はカバーだと知らなかったです。Mickがアルバムを引っ提げたツアーを拒否した事で深まる確執はKeithのアルバムとも言える「Dirty Work」に色濃く出ている。ここら辺のお互いの領域に踏み込まずに遠回りした干渉し合わない作品たちも愛おしい。後に日本に初来日した際もSTONESはコーラスに沢山のディーバたちを引き連れホーンセクション隊も引き連れ大所帯で我々を魅せる。

「Mixed Emotions」
〜第三次世界大戦をも乗り越える2人の絆〜

この楽曲は結構つくられた部分が映像に残っていて2人の雪解けがしっかりと収められている。第三次世界大戦と評されたケンカの仲直りの機会、話し合いの場を設けたのはRonな訳で、その役も彼じゃなきゃ務まらなかっただろう。
80年代に発売された楽曲は70年代頃にはあったストックを引っ張り出して制作する事が多かったと推測する。久しぶりにスタジオにこもって実際にこうして2人が1曲と向き合ってる時間はとても長く計り知れないものであり、バンドメンバーなんていう簡単な言葉じゃ片付けられない程の絆は音で修復されて行った。

「Rock and a Hard Place」
〜記憶にある方も多ポカリスエットCMソング!

初来日と相まって大塚製薬ポカリスエットのCMソングにも選ばれたこの楽曲。初来日からもう33年経つ事に驚くと同時にそのバンドがまた活動してる事にも驚く。あれよあれよとタイアップがつき、特番なんかもオンエアされていてコンサートをテレビで見る事もできた時代なんですよね。VHSでMV何回も見て、ブレイクの瞬間のKeithがかっこよすぎて真似したなぁ…LIVEだと誰がどのパートを弾いてるのか個人的には真偽不明なのだが(はたまた一部は打ち込みだったのか)音楽知識なんて全くない幼き子が見てもカッコイイと思えて真似したくなる動きだったのだ。

「Slipping Away」
〜渋みがかかったKeithが歌う人生の唄。

紆余曲折を経てKeithの声はどのボーカリストにも出せない音色を放ちます。好きです、どの時代の声も演奏も。僕をギター小僧にした張本人ですから笑
もうKeithくらい様々な人生経験をしていればもう何が起こっても動じないのかなぁなんて思ったり。ステージ上に上がってきたお客さんにギターで殴ってる姿を見ると滅茶苦茶な人なのかな?と思ってしまう人もいるだろう。まぁKeithにすればステージは職場な訳で自分の土俵に勝手に入られるのは…てな感じでしょう笑
滅茶苦茶なエピソードの反面に、彼自身がロックンロールを演じているように人間らしくて尊敬できる所も沢山あるのだ。

「Highwire」
〜ライブ盤の最後に隠れた名曲あり!~


よく隠れた名曲なんて言い方される楽曲があると思うんだけどこの曲はまさに!隠れた名曲ですと言い張れます。「Steel Wheels」を引っさげ世界各地を回ったツアーを収録したLIVE盤「Flashpoint」のケツの2曲が新作であり、そこに埋もれた名曲なのだ。得意の時事ネタを引っ張り出し、当時巻き起こっていた湾岸戦争がモチーフになっている。かつてBob Dylanが風刺を効かせた曲を歌っていた様にSTONESにもそれができるのです。こういった争い事にも関心を持って貰う為に積極的にテーマに楽曲を作りROCKと言われるものの幅を広めたのは紛れもなくSTONESなのだ。

「Love Is Strong」
〜常に挑戦する変化を恐れないバンドの新風〜

デビューからベースを担当した【Bill Wyman】がバンドを離れ、代わりに【Darryl Jones】が加わり現在の体制にだいぶ近付いて来ました。
今作からプロデューサーに【Don Was】を迎え90年代初のスタジオ・アルバムを完成させる。
他のアーティストがどの路線だったのかは無知であまり知らないのだが90’sはオルタナティブやグランジ旋風だったのかな?と思っているからロックバンドの価値観ってグラッと変化して行った時代だと思います。70.80年代は流行(ディスコやヒップホップ系)に我を残しつつ溶け込ませる方法で馴染んで行ったが90年代は根本にあるブルージーさやゴリゴリさを全面に益々加速していくのであった。

さぁ本日はここまでっ!!
第五夜は初来日公演を果たし、デビューから30年を迎え様々な困難を乗り越えさらに進化を遂げたバンドを振り返れる10曲!

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