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「葉成したい」

褒める犬の音楽です

この架空のレーベルから
home inuという名義で「葉成したい」という楽曲が公開されましたので是非聴いみてください。


「葉」を「成す」 それは、1葉2葉と数える葉書や写真等を交わす関係でありたいということです。
これは映画「人間失格」を見た時「私は、その男の写真を三葉、見たことがある」という節から思いついたタイトルです。

にしても日本独特の単位や言葉に、ふと煌めきを感じる瞬間がありますよね、「葉」しかり。

友人や家族と離れて生活すると、季節の見舞いや年賀、贈物、それらに係る運送業や追跡サービスのドキドキや必要性を日頃感じます。

そういう日常の小さい幸せをあなたと交わしたいですよ、そういうことです。

ここまでがタイトルの話だとすると、次は歌詞(?)の話です
聴いてもらうと分かるのですが、歌詞が日本語でも英語でもない出鱈目な言葉です。
この発想で、ああ自分はやっぱり音楽をやっていて良かったなと思いましたね。
海外に進出するために英語の歌を作るでもなく、日本語の美しさを表現するでもなく、はたまた最近流行り(?)で自分の好きな韓国語の歌を作るでもなく、この世に無い言葉で音楽をつくった。完全に響きだけで意味はなく、歌詞のある曲と無い曲の間の様な感覚。言葉はあるけど意味がない。昨今楽曲について様々な奇策を見ますが、これは見たことがないなあという。え、ないよね?あったらごめんなさい。
まあ、特にオチはなくこの話はここで着地します。

ここからが本題です。僕が久しぶりに文を書こうと思った理由

中学か高校の時、「全ての道はローマに通ず」みたいな言葉を元に執筆された文章を国語(現代文)で読みました。
朧げに覚えている内容は「知らない道を歩くのは不安だし時間を長く感じ、知ってる道に繋がった時には安心がある」
みたいな感じでしたわ
チラーっと読んだだけの経験なのに、意外と私生活でフラッシュバックすることがあります。

というのもね、本楽曲では「全ての道はローマに通ず」をしているんすよ

マスロックっていうジャンルがあります。
日本のバンドだとtricotやcinema staffが含まれると思うんですが
そのジャンルで活躍する人たちは、奇怪なリズムの曲を作ります。
それがクセになるんですけど、
この奇怪で新鮮・斬新なパートが道でいうとこの「知らない道」にあたるわけです
ほいで、マスロックのニクいとこが
突然聴き心地の良い超シンプル8ビートとかやってくるんすよ
それが「知ってる道」、いわばローマ
マスロックは独特で味のある知らない道から、ウケのいいローマパートに繋がる気持ち良さ、安心感が魅力の1つなんです。

もっと簡単に言うと、音楽のライブで曲の前にハウリングさせてmcしてる時間とかあるじゃないですか?
あれも知らない道みたいなもんで、今から何の曲始まるんだろうとワクワクして、好きな曲(知ってる道)にきた時の興奮とか、ありますよね。それです。

「葉成したい」では、リズムではなく言葉が道になっていて、最後のサビがローマに繋がる部分です
曲中ずっと、存在しない言葉で歌われて、ラスサビで我々の母国語(ローマ)に戻るわけです。
(あ、ちなみにcメロでイニミニレカピカ〜って歌っているのは敬愛する霜降り明星せいやのギャグなんですけど笑)

っていう僕なりの小さいこだわりもやったりやらなかったりしながら前進していきたいと思います!

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