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【甲子園中止】2020年の甲子園ドリーム

甲子園が中止になりました。

つまり、今年の甲子園ドリームは無くなったということです。

一昨年の吉田輝星選手の活躍、ドラフト1位での指名はまさしく「甲子園ドリーム」と呼べるものだったように思います。日本野球界では甲子園のスターがプロ野球の世界でも活躍してきました。

大きさの度合いはあれど、毎年必ずドラマが生まれ、優勝校が生まれ「無名だった選手が夏の甲子園で大化けし、ドラフト1位で指名される」など数々の「甲子園ドリーム」が起こってきた歴史がありました。甲子園ドリームを夢見た高校球児たちの夏は、試合が行われることなく閉じられようとしています。

インターハイの中止が早々と決まり、高野連の方々は最後の最後まで甲子園実施のために動いてくださりましたが、コロナウイルスの感染拡大のため、結果的には「中止」という形になりました。世間の流れとして、当然の流れだと思いますので全く異論はありません。ただ、「甲子園に行く!」そのためだけに高校3年間の時間を費やしてきた球児たちも多いと思うので、その球児たちの思いを見過ごしたくないなと思います。

大人達が何か機会を作るのもそうですが、高校球児自ら、自分の手と足で行動を起こして欲しいなとも思います。30歳手前の私は「世間の大人達に」というよりも「現在の高校球児に」期待をしたいと思います。

大人達が作ってくれたレールの上で人生を歩むのではなく、

「自らの力で人生を切り開いていく」

そんな経験をして欲しいと思います。
私がこのnoteを書こうと思ったのは、「現高校球児」さんという方のTweetを見てからです。現在は消えてしまっているため見ることができませんが大枠は下記のような内容でした。
・現在強豪校に通っている
・甲子園中止が決まり、どうしたらいいか分からない
・身体は素振りをしようと無意識に動いてしまう
・最後まで開催のために動いてくれた高野連の方には感謝の気持ち

神奈川県の高校球児と書いてありましたが、非常にしっかりしていました。今まで「絶対甲子園に行く!」という強い思いで努力されてきたんだろうなと。胸が熱くなるものがあり、現在高校3年生の高校球児の皆さんのために、自分なりに何か行動を起こしたい・考えるための材料を提供したいと思ったのでツラツラと書いていきます。

#1.もし今、自分が高校3年生だったら
#2.今の自分が高校3年生にタイムスリップしたら
#3.社会人の自分が今できること①:相談に乗ること
#4.社会人の自分が今できること②:SNSで拡散すること
#5.社会人の自分が今できること③:違う形の全国大会を企画すること

※)読み進める前の大前提
私が高校生の頃は本気でプロ野球を目指していたので、全てにおいて共通しているのは「野球を続ける人へ」「大学で野球続けたいと思っている人、プロ野球を目指したいと思っている人へ」という前提で書いています。思い出作りのために大会を開催してほしいというわけではないので、そこをご理解頂ければと思います。

お仕事をされている社会人の方はお忙しいと思うので、流し読みで構いません。

読んでいただけましたら、私としては特に「現在3年生の高校球児に」読んで欲しいと思っているので、拡散して頂きたいです。Retweetするでも、URLを貼って投稿していただくでも、ブログで書いてもらうでも結構です。夏の甲子園が無くなってしまった高校球児達の、苦しい胸の内や今までの努力を無駄にして欲しくない一心です。


とりあえず今回は【#1〜#2】まで。
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#1.もし今、自分が高校3年生だったら
  ・死ぬほど悔しい、泣いていると思います(野球命だった)
  ・野球しか取り柄のない人間だった(勉強はほぼ捨てていた)
  ・当時だったら無気力になってしまうと思う

#2.今の自分が高校3年生にタイムスリップしたら
  選択肢①:強い大学をピックアップして、大学受験をする(推薦、AO、テスト、受験)
  選択肢②:大学には行かずに社会人チームに行く
  選択肢③:SNSを使ってアピール(YouTube、Twitter、Instagram、あらゆるSNSを駆使)

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#1.自分が高校3年生だったら

★結論★

 ・死ぬほど悔しい、悲しい。泣いていると思います(野球命だった)
 ・実際の結果は県大会一回戦敗退だった
 ・とはいえ、野球しか取り柄のない人間だった(勉強はほぼ捨てていた)
 ・当時だったら無気力になってしまうと思う
 ・少し経ってから、渋々大学受験のための勉強を始めたのではないか
 ・やるせない思いを大学野球にぶつけていただろうと思う

1つ1つ書いていきたいと思います。ご一読頂けますと幸いです。

◎死ぬほど悔しい、悲しい。
 泣いていると思います(野球命だった)

 もし今自分が高校三年生だったら・・・と思うと、非常に悔しい気持ち・やるせない気持ちでいっぱいだったと思います。というのも、野球に人生の全てを掛けていたから。高校時代の私の生活はどんな感じだったかと言うと、、

 ・5:00〜  起床、移動
 ・6:00〜  練習①:朝練
 ・8:30〜  学校(午前)
 ・12:30〜 練習②:昼練(学校の昼休憩に自主練)
 ・13:30〜 学校(午後)
 ・16:30〜 練習③:午後練
 ・20:00〜 帰宅
 ・21:00〜 練習④:自主練
 ・23:00〜 就寝

 学校があるにも関わらず、1日に6〜8時間の練習を毎日行っていました。朝練で2時間、昼練で1時間弱、午後練で3時間、帰宅後の自主練で1時間〜2時間。「プロ野球選手になる!そのために甲子園に絶対出る!」という思いで野球をしていた私にとっては、野球が全てでした。「とりあえず暇さえあれば練習!」という感じで練習していたので、学校よりも大学受験よりも、何よりも野球の大会で活躍すること・スカウトから注目されることが重要でした。

 「当時の私だったらどう思うかな?」と振り返ってみましたが、高校野球のてっぺんに位置している甲子園がなくなるなんて、考えられません。
 
 だからこそ「コロナウイルス感染拡大防止のために中止します」と言われてしまったら、今まで野球を頑張ってきた自分の頑張りは何だったんだと、憤慨すると思います。自分の過去の頑張りを披露する場所がなくなったことになり、必死に思い出何千時間も費やしてきた時間が無駄になってしまったように思えるし、この切ない思いをどこにぶつけていいのか分からない。やりきれない気持ちになります。
 
 コロナウイルスの現状を踏まえると仕方がないことだと頭の中では理解できるものの、感情的には全然納得できない。そうなんです、頭の中でロジックは理解できていても、試合に負けた訳でもないし、違反をして退場になったわけでもなく、全員が試合なし。理解はできても納得ができないんです。

「何で大人が全て決めてしまうの?野球するのは高校生じゃん!!!」
「高野連とか知らないけど、勝手に決めないでよ」
「コロナになってもいいから試合やらせてよ・・・」
「高野連の中で選手が意見できる場も作ってよ!」

そんな複雑な気持ちになったと思います。

 怒りというか憤りというか、感情的に鬱々とした思いを抱えながら、自分の力だけではどうすることもできない自分に苛立ちを感じて自暴自棄になっていたかもしれません。両親や家族ともまともに口も聞けなかったんじゃないかと思います。甲子園の中止が決まった今、高校3年生の球児たちはどんな気持ちなんでしょうか?

 高校球児として甲子園を目指していた人は気持ちが理解できるかもしれませんが、それくらい夏の甲子園に高校3年間を掛けていたし、少なくともそのために3年間の時間を費やして生きていました。でも周りもみんな同じような気持ちで頑張っていました。

 おそらく当時の私以上に、甲子園のために時間を費やしてきた高校球児は多いと思います。今この瞬間にも、そんなやるせない思いになっている子がたくさんいる状況なんだろうなと、陰ながら思っています。


◎実際の結果は県大会一回戦敗退だった

 そんなにたくさん練習していた私ですが、実は、夏の甲子園予選では「夏の大会一回戦負け」をしています(笑)。あんだけ熱い気持ちを書いたのに、ね。

 現実は厳しいものでした。
 
 努力も虚しく、結果的には一回戦負け。

 熱い気持ちを持って四六時中必死に練習していたのに、甲子園にいくことすら叶わず、県大会で目覚ましい活躍をすることもなく、結果的には一回戦敗退でした。私の高校3年間の努力は実を結びませんでした。

 とはいえ高校3年間の取り組みに終止符を打ってもらったのは良い経験になったと思っています。スポーツでは「負けて初めて得られる学び」があります。
 
 練習だけしかしない野球部だったら、それまでの練習や努力が正しかったのかどうかも分かりません。勝敗を決めるギリギリの場面で味わる緊張感もスリルも味わえません。あそこで試合が行われていなかったら、負けもあり得ません。それまで自分がやってきたことが正しいのか・正しくなかったのか、冷静に振り返って分析ができず、次への一歩を踏み出せなかったと思います。「試合を行うことすら、負けることすら許されない」という意味で、現在の高校3年生のに複雑な心境をお察しします。
 
◎とはいえ、野球しか取り柄のない人間だったように思う
(勉強はほぼ捨てていた)

 そんな私ですが1つだけ自慢できることがあって、中学時代、軟式野球で全国大会で優勝したんです(全中制覇👏)。中学時代に出会った恩師(監督・コーチ)の方が偉大で、野球の技術から戦略・戦術、人間育成・リーダーシップなど人生教育を重じていた方で、私の基盤はそこで作られました。「全国制覇しよう」と陣頭指揮をしっかりと取っていただき、選手のモチベーションを刺激しながら、中学生の選手達が自ら動く組織を作ってくれた監督・コーチには尊敬の念を感じずにはいられません。中学時代の恩師達に感化され、私は指導者として歩ことになりました。
 そこで教わったことは、上達するためには「野球は自分でやるもの。お父さんお母さんがどんなに頑張っても自分の実力は変わらない。結局は自分の頭で考えて、自分で努力するしかない」ということを教わり、高校に入っても「自分のために」と思って練習をしていました。

 そんな中学の経験があったので当時の私は「努力し続ければ絶対に甲子園に行ける!そしてプロ野球選手にだってなれる!」と夢を追い続けました。毎日自分で練習計画を立てて、自分の長所はどこか・自分に足りないところは無いかなど自分のことを分析しながら練習に励んでいました。
 
 一方で「勉強は?」と言うと、ほとんどやっていませんでした。野球に使える時間は全部野球に費やす!そんな気持ちで、時間と労力をほとんど野球に費やしてきたこともあり、家に帰ってから家庭学習をした記憶がほとんどありません。基本的に学校の授業時間だけで勉強は終わり。テスト前に一夜漬けで「ブワア〜〜〜〜〜ッッ」って頭に詰め込んで、残りはひたすら野球!練習!練習!といった感じでした。
 
 少し余談でしたが、そうやって野球を通して出会った監督・コーチ、チームメイトのおかげで甲子園を目指すようになっていました。

 ここで皆さんに知って欲しいことは

「高校球児にとって、甲子園というのはかけがえのない大切な場所」

であるということです。高校球児の方にとっては共感できることだと思います。甲子園を目指して寮生活をしていたり、甲子園に行くために強豪校に入学した人にとっては本当にかけがえのない場所です。「高校生活」という短い区切りで言うと3年間ですが、非常に濃厚な3年間なんです。目覚めるのが早い人だと、中学生や小学生の頃からずっと甲子園で活躍することを夢見て練習に取り組んできた子も多いはずです。そんな球児達にとって夢の舞台がなくなってしまうのは、非常に惜しい。悲しい。切ない。やるせない。。。


◎当時だったら無気力になってしまうと思う
 Twitterの投稿を見ていると、今回の一見で無気力になってしまった人も多くいるようです。

 おそらく、私も同じような立場にあったら無気力になってしまうと思います。試合がなくなったという事実を今は理解できませんよね。。。「次のステージに向かって頑張れ」というようなメッセージも響きません。甲子園中止が決まった今は、絶ッッッっっっっ対に響きません。

お父さんやお母さんに話しかけられても
「好きにさせてよ。今は話しかけないでくれ」と思っていたかもしれません。

 自分が目標としていた舞台がなくなった後、その現実をどう捉えるかは人それぞれだと思いますが大きく2パターンに分かれるのかなと思います。

・切り替えて次の目標に向かって歩むことができる人
・切り替えられずに退廃的な人生を歩むようになってしまう人

上記2つのパターンに加えて、

・切り替えられているかは分からないが、次の目標に向かって歩き始める人

 こんな方もいるのかなと思います。

 人生にはいろんな出来事が起こります。捉え方は本当に様々だと思いますが、このnoteを読んでいる人には前者の人生を歩んで欲しい。今の気持ちを否定するわけではないけれど、これだけは聞いて欲しい。

 切り替えることが難しいのは分けるけれど、今の切ない・悲しい・やるせない気持ちに任せていると、今後の人生は暗い暗い人生になってしまう。それこそ人生が台無しになってしまう。

 すぐに切り替えることができなかったとしても、思い気持ちのままで良いので、行動を起こして次の目標に向かってゆっくりでも良いから歩き始めて欲しい。自分が3年間(もしくはそれ以上)の時間、努力してきたことに目を向けて、そこに自分なりの意義を見出して、それを今後の人生に生かして欲しいです。



#2.今の自分が高校3年生にタイムスリップしたら


★結論★
選択肢①:強い大学をピックアップして、大学で野球をする! そのために受験する
選択肢②:大学には行かずに社会人チームに行く
選択肢③:SNSを使ってアピール(YouTube、Twitter、Instagram、あらゆるSNSを駆使)



選択肢①:強い大学をピックアップして、大学で野球をする! そのために受験する

 大学でも野球を続けたい!という思いが1ミリでもあるのであれば、絶対に続けるべきだと思います。完全燃焼した人は辞めても悔いはないと思いますが、試合という試合をできていないので続けたいと思っている人がほとんどではないでしょうか?

 ここからは将来のことなので少し厳しく聞こえるかもしれません。
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 行くのであれば本気で野球を続けましょう!
 4年間は長いので、惰性で続けるべきではありません。
 本気でできないのなら、大学で野球をするのは辞めた方がいい。
 明確な目的意識を持って、人生において野球をやる意義を見出して
 もう1回本気で野球をやりましょう!
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「何のためにその大学で野球を続けるのか」目的を明確に持った上で受験しましょう。

何となく中途半端に大学を選んで、残りの大学4年間を中途半端に野球を続けて欲しくはありません。やるからには本気でやるつもりで、しっかりと目標を定めて、「野球部の雰囲気や練習方法はどんな感じか」「大学で何を学ぶか」「受験の方法はどんなものがあるか」などもしっかり考えた上で受験しましょう!

<大卒でプロに入り、その後プロで活躍している選手>
・山川穂高(中部商業→富士大→西武)
・松田宣浩(中京高校→亜細亜大学→ソフトバンク)
・吉田正尚(敦賀気比→青山学院→オリックス)
・東浜巨(沖縄尚学→亜細亜大→ソフトバンク)
・青木宣親(日向高→早稲田大→ヤクルト)
・和田毅(浜田高→早稲田大→ソフトバンク)
・鳥谷敬(聖望学園→早稲田大→阪神)

 これは約10年前、当時の私が選んだ選択肢でもあります。夏の大会1回戦で敗退した私は、強い高校ではありませんでした。中学時代の成績で大学に行けるはずもありません。高校3年間で華々しい成績を残せなかったので受験するしかありませんでした。

 当時の私は文字通り「野球馬鹿」。野球以外の取り柄がありませんでした。3年間ずっと野球に打ち込み、センター試験など受けるつもりはなく、推薦で野球の強い大学に行こうとしか思っていませんでした。そんな中での夏の大会1回戦負けだったので、偏差値30くらいでどこの大学にも行けないような学力でした。
 
 でも、プロに行きたいという夢は諦めきれず「大学でもう一度真剣に野球をし、活躍してプロに行く」という目標を定めて受験勉強に取り組みました。当時受験したのは「早稲田大学スポーツ科学部」。日本のスポーツ系学部がある大学としてはトップクラス(偏差値は70前後だったかな)。

 早稲田のスポーツ科学部を目指したのは「野球が強くて、スポーツトレーニングを学問的に学べるから。勉強も全て野球のために」という考えでした。

今考えると、偏差値30のアホな自分が入れる確率は非常に低く無謀な挑戦です。当時の担任の先生からは「早稲田はやめた方がいい」と言われ止められたのですが、「先生に自分の人生を決めて欲しくない」と反抗し、無謀な道を選びました。そこから「見返してやる」という気持ちも相まって、そこから本気で勉強に取組み、野球していた時間を勉強に費やす生活に変わりました。高校3年時の受験はもちろん失敗。諦め切れなかった私は浪人の道を選択しました。高校卒業後は浪人して勉強に打ち込んだ結果、偏差値は70近くまでアップしました。

 浪人している時はしんどかったですが、社会人になった今思うことは「どん底の状態から奮起して、そこに挑んでよかった」ということです。大学受験の時に猛勉強したことは、社会人になってから活きています。あの時本気になって勉強に打ち込んでよかったなと。実際、大学入学後の勉強よりも、大学受験で必死になって勉強した経験が今の自分を支えています。
 これまでの私の人生を踏まえ、高校生の私への自戒も含めて言います。高校3年生の皆さんに聞いて欲しい。

 大学に行くなら、ちゃんと本気になって取り組める勉強をしよう。
 「野球だけ」やってればいいのは高校まで。
 社会人になった先の未来まで見据えて、大学を選ぶこと。
 大学卒業してから、君はどんな道に行きたいんだ!?
 目先のことだけ考えて大学に行くと痛い目を見るぞ。
 5年後、10年後の自分を想像しながら大学を決めろ。



選択肢②:大学には行かずに社会人チームに行く

割合として大学に行く人が多いとは思いますが、こういう選択もありだと思います。現在のプロ野球では「大学や社会人に行ってからプロに入ったら活躍できない」みたいな声も聞くことがありますが、大卒にしろ、社会人からの入団にせよ、活躍している人は活躍しています。正直、何が正しい選択なのかは分かりません。自分が選んだ道を正解にするしか他ありません。


<高卒で社会人チームに入り、その後プロで活躍している選手>
・山岡泰輔(瀬戸内高→東京ガス→オリックス)
・内海哲也(敦賀気比→東京ガス→巨人)
・片岡治大(宇都宮学園→東京ガス→西武)
・能見篤史(鳥取城北→大阪ガス→阪神)
・金子千尋(長野商→トヨタ自動車→オリックス)
・吉見一起(金光大阪→トヨタ自動車→中日)

<大卒で社会人チームに入り、その後プロで活躍している選手>
・源田壮亮(大分商業→愛知学院大→トヨタ自動車→西武)
・小林誠司(広陵→同志社大→日本生命→巨人)
・石川歩(滑川高校→中部大学→東京ガス→ロッテ)
・荻野貴司(郡山高校→関西学院→トヨタ自動車→ロッテ)
・近本光司(社高校→関西学院→大阪ガス→阪神)

<プロ野球選手を多数輩出している社会人チーム(企業チーム)>
・JX-ENEOS  11名
・JR東日本   11名
・トヨタ自動車 10名
・大阪ガス   9名
・ホンダ    9名
・日本生命   8名
・ホンダ鈴鹿  7名
・東京ガス   6名
・パナソニック 6名
・NTT東日本  5名
・東芝     5名


社会人チームの場合「企業チーム」と「クラブチーム」の2つがあります。企業チームは、企業に所属しながら「午前中は働き、午後は野球をする」というような形で野球をしています。

入団方法は「トライアウトでテスト入団のパターン」と「地方大会・全国大会での活躍を見てスカウトが声をかけて推薦入団するパターン」があります。今年に関しては、甲子園が中止のためおそらく「トライアウトを行なって入団する選手を選抜する」パターンが増えてくるのではないかと思います。

「社会人野球 トライアウト」などで検索をしてトライアウトが行われている企業にアタックしてみると良いかと思います。

 また、社会人野球の過去の戦歴や選手・監督の情報を見て、自分が行きたいと思うチームにアタックしてみるのも良いかもしれません。いわゆる「飛び込み営業」ですが、相手に対して失礼のないように礼儀をわきまえて行動すれば道が開けるかもしれません。これは本当に、自分の行動次第です。他の人が取らない行動なので、これだけで差別化ができます。


選択肢③:SNSを使ってアピール

(YouTube、Twitter、Instagram、あらゆるSNSを駆使)


 今回このnoteで私が1番伝えたいのはここです。

 SNSを使ってアピールしようぜ!!!!!

 結論、これに尽きます。このご時世、SNSが非常に発達しているので、私が仮に【今の自分が高校3年生にタイムスリップした】とすると、今すぐにでもSNSを使ってアピールしに行くと思います。

 私であればバッティングが得意だったので(夏の大会前の3ヶ月くらいの打率は5割。毎試合2本はヒットを打っていました)、バッティング動画をアップしていると思います。それが誰の目に触れるか分かりませんが、それをアップしておけば、もしかしたら大学でも社会人でもプロ野球の育成選手枠でも、誰かスカウトの目に触れたかもしれない。。。
 
 最近、Twitterで有名になったアメリカの投手がいました。ブルペンの映像ではあるものの、170kmを投げる映像をYouTube上にアップして一躍世界的に有名になりました。
(画像①)

 また、ソフトバンクの育成選手ですが、「尾形 崇斗選手」のキャッチボール動画も「火の玉ストレート」と言って話題になりました。
(画像②)

 ご存知の方も多いかもしれませんが、草野球選手だけどプロ野球選手よりも有名な人がいたりします。そんな時代です。
(トクサンtv:画像③)
(qooninTV:画像④)

 インターハイに続き、甲子園の中止が決まりました。間違いなくこの後2〜3ヶ月の間に、「何この人!めっちゃ上手い!」っていう人が出てきます。野球・サッカー・陸上・バスケ、あらゆるスポーツで出てきます。SNSから突然変異的に現れるスター選手が生まれてくる。

 これを読んで3ヶ月間何もしないでいると、自分ではない他の誰かが突然変異のスタートして世間にデビューするかもしれません。SNSに投稿するのは怖いことではあるかもしれませんが、意外と誰でもできることです。大きな挑戦ではなく、簡単にできる小さな一歩にすぎません。コツコツ積み重ねて、いつか誰かの目に止まることを信じてアップすることを始めてみましょう。


◆最後にメッセージ

「俺なんてあんまり上手くないから・・・」
「アップしても誰にも見てもらえない・・・どうせ無駄でしょ」
 という思いでいたら、チャンスは訪れません。

 とにかく今できることに目を向けよう。

 自分の今持っている能力を前面に出してアピールすべきなんだ。
 君が今の自分の能力を認められなくても、
 何かの偶然で人の目に留まってバズり、
「この子は将来のスター候補だ」と騒がれる可能性は大いにある。

 バズらなかったとしてもスカウトの人達はまだ光っていない原石を探してる。

 ピッチングが得意な人はピッチングを。
 バッティングが得意な人はバッティングを。
 キャッチングが得意な人はキャッチングを。
 50mを5秒台で走れる人は走っている映像をアップすべきだ。

 自分の1番得意なことを映像に撮影して、
 その動画YouTubeでもTwitterでもTikTokでも、Instagramでも、
 とにかくSNS上にアップして欲しい。

 スカウトの人達がよく見ているのはおそらくTwitterかYouTubeだ。
 YouTubeが無理ならTwitterでもTikTokでも何でもいい。
 スカウトが見ていなくても、一般の人が拡散してくれる可能性もある。
 ひょんなことがキッカケで奇跡が生まれる可能性がある。

 全国大会がなくなってしまって嘆いているのは君たちだけではないんだ。

 プロ野球のスカウトの人達。大学の監督やスカウトの人達。
 実はスカウトの方々も、地方大会や全国大会に出ている選手達を見て、
 どこかに掘り出しものがいないかを見たくて見たくてたまらなかった。

 全国大会など、大舞台で活躍するような選手を見たくてしかたなかったんだ。

 今のままでは、スカウトされる人は高校1〜2年生の頃から有名だった、
 既にスカウティングレポートに載っている選手だけに限られてしまう。

 一昨年の夏に大ブレイクした吉田輝星選手のような選手は指名されない。

 甲子園の奇跡、甲子園ドリームは今年は存在しないんだ。

 このままでは、
 今まで世間から注目されることなく
 最後の一夏にかけて来た人間にとっては、
 見せ場がなく高校生活が終わってしまう。

 今まで努力して培ってきたものがあるなら、ぜひ自分のプレーを動画にアップすべきだ。
 今はまだ主流じゃないが、
 近い将来必ず自分のSNSで自分をアピールするのが当たり前の時代が来る。
 中学生・高校生・大学生、真剣に愚直に野球に取り組んでいる姿勢は、
 大人から見ても評価に値する。
 
 そこに自分の想いも乗せていい。
 甲子園がなくなって、複雑な心境を綴ることで共感が得られるかもしれない。
 高校球児の生の声、心の奥底にある本音を見たい人もいるかもしれない。

 どんな人に熱狂的なファンが付くか?
 それは「生き方」で共感を得られる人だと思う。
 昨年引退をしたイチロー選手がそうだった。
 これから「プレー」よりもその人の「生き方」に焦点が当てられる。
 高校生の今の時期からSNSを通じて自分のプレーや自分の考え方を発信することで、
 今の大人が身に付けられなかった「アピール力」が身に付く。
 
 自分の考えや意思を世の中に発信する力が身に付くはずなので、是非是非取り組んで欲しい。
 それがどんな結果になっても、君の将来に生きてくるはずだから。

 甲子園が中止になったことは、今は受け入れられないかもしれない。
 でもきっと、ここで自分の行動を変えることができれば、
 必ず良い未来を作っていけると思う。

 今を嘆くのではなく、
 周りの人と同じような行動を取るのではなく、
 誰もまだ取り組んでいないことに向かって
 「小さな一歩」を踏み出すべきだ。

終わり

2020.5.21(木)ホマレック



◆今後書きたいと思っていること
#3.社会人の自分が今できること①:相談に乗ること
  ・皆の進路について相談に乗ることができる
   ・大学に行くべきか、就職すべきか
   ・野球だけで食っていける人間なのか/無理な人間なのか
  ・どうやって進路を決めるべきか?
   ※)信頼できる大人が近くにいる人は、身近な人に相談すべし

#4.社会人の自分が今できること②:私のSNSで君の存在を拡散すること
  ・皆のことを拡散することができる(YouTube、Twitter、Instagram、Tiktok)
   ・それが社会人チームの目に留まるかもしれない
   ・それがプロ野球球団の目に留まるかもしれない
   ・それが野球推薦を取っている大学の目に留まるかもしれない

#5.社会人の自分が今できること③:違う形の全国大会を企画すること
  ・これは全く未知の世界
   ・どんな形が理想なのか分からない
   ・高野連という確立された伝統ある組織ではない分、動きやすい
   ・もちろん、世間とは逆風の中で動くのでリスクもある
   ・今後の社会情勢を読みながら動かないといけない
   ・集まった人達の意見を参考にしながら進まないといけない
  ・アンケートにご協力ください
  ・運営するために、協力者を募集

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