後手土地1をキープすべきか?

前書き
パイオニアのゴブリンを使っているとよく、後手土地1だが2枚目の土地があれば良いハンド(ハンドが軽くて3枚目の土地が遅れてもそこまで困らない、またはスカタンと寓話が両方あって2t目に寓話を出せる可能性がある)をキープするか迷うことが良くある。そこで、後手土地1をキープするべきかどうかを数学的に考察してみる。

理想的なキープ基準
理想論として(当たり前であるが)
キープするよりマリガンした方が勝率が高くなるのであればマリガンした方が良い。
キープするよりマリガンした方が勝率が低くなるのであればキープした方が良い。
実際にはマリガン判断中の手札の勝率とマリガン後の勝率を算出することはほぼ不可能である。
但し、土地が詰まる確率は確率論で容易に計算できる。
マリガン後の勝率も、推測することは可能である。
統計対象がリミテッドであるが、以下記事を引用するとマリガンすると勝率が15%落ちるようである。


土地1の手札の勝率を推測する。
後手土地1で2t目に2枚目の土地を引けない確率

つまり6-7割程度は、土地1キープしても2t目に2枚目の土地が置ける。

2t目に2枚目の土地が引けた場合の勝率
2枚の土地で動けるハンドであれば、平均程度の勝率があると考える。
2t目に2枚目の土地が引けなかった場合の勝率
かなり大雑把な考えだが、1ターン遅れるごとに30%下がると考える。
根拠
以前の考察で、私の先手後手勝率を整理してみたが約15%程度差があった。

先手土地詰まり1回は、実質先後が入れ替わった上に相手と比較してカード一枚少ないため、先手から後手1マリに降格したと同じと考える。
先手と後手で性質が異なることを考慮から外すとして、先手後手の差が15%,マリガンの差が15%で足して30%となる。

但し、この理屈だと2回詰まると60%下がることとなり、下手したら負の数となってしまう。
そこで、1回詰まりが-30%,2回詰まりで負け確とする。
また。土地を22枚と仮定して計算した。

勝率平均値が50-80%であれば、後手土地1をキープした際に土地事故リスクによって勝率が15-20%程度下がることがわかった。マリガンによって下がる勝率が15%という過程であるため、土地1キープのリスクはマリガン1回より少し大きなデメリットといえる。
つまり、2枚目の土地が2t目に引けたら平均を超える動きができるのであれば、マリガンするよりも高い勝率が期待できるため、キープしたほうが良い。

反論
-そもそもマリガンしたら勝率が15%も落ちるのか?
→フォーマットや相手のデッキを知っているか?力線等の初手に引くと著しく勝率が上がるカードがあるかで、大きく異なる。
フォーマット:序盤の動きの良し悪しが大きく勝率に影響が起きる、ヴィンテージ等のフォーマットの方がマリガンダメージが少ない。
相手のデッキを知っているか:相手がわかっていれば、戻すカードを誤りずらいので、マリガンダメージが少ない。(例えばコントロール相手の除去をマリガンで戻しても、寓話で捨てるカードが無くなる位のダメージしかない。)
-2t目に2枚目の土地が引けなかったら何もできず負けてつまらない。
→確かにそうだが、僅差で負けても何もできずに負けても1敗は1敗。返し全除去されたら投了だけど展開するかどうかの判断と同じようなもの。
-2枚目の土地が引けても色が足りないことあるよね?
→デッキの中に入ってる土地であれば何でも良いのであれば、キープリスクは低いが色が足りないなら、マリガンしたほうが良い。例えば足りない色の土地が15枚入ってるとしてそれを後手2t目に引ける確率は1/2程度。土地なら何でも良いのであれば2/3程度引けるという状況と比べて著しく確率が低い。

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