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インハウスデザイナーになって1年弱で思うこと 【#03】

長い長い前置きですみません

地元の国立大学教育学部を卒業音楽を志し上京→バイトしていたドラッグストアの本社マーケティング部に抜擢→我流でイラレを覚える→デザイン会社に転職→東京に疲れ果て帰郷→地元広告代理店で激務→印刷会社で体調を崩す

ここまでめちゃくちゃ長い前置きでした。

辛いこともたーくさんありましたが、なんだか面白い人生を送ってきたなと思います。中野の駅前でバイト募集の張り紙を見なければ、今自分は何をしていたのか…。

私はもともとデザイナーになりたいと思っていたわけではないんですが、なぜか今はデザインの仕事以外もうできない体になってしまいました。そうなりたいと思って突き進んだわけではなく、色々と大変な思いをして迷って決断して…とやってたらこんな感じになっちゃいました。

なので、【#01】の冒頭でも書いたように、私は生粋のデザイナーではないのです。でも、逆にそれがいいのかなと思っています。

これまで経験したことがいろいろなところで効いていると感じることが多いんです。音楽をやっていたこと、マーケティング部で商品企画や販売促進、情報システムをやったこと、広告や印刷について知識を得たこと。

すごくいいように捉えると、デザイン一本でずっとやってきた人とはちょっと違う見方ができるようになったかもしれないと思います。根性がなくて職を転々としてきたとも言えますが…。

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今やっている主な仕事

今、私は企業に属して自社の広告や宣伝物を作ったり社内システムの調整をしたりしています。

飲食系ではメニューや看板、チラシやポスターを作ったり、商品の物撮りをしたり、SNSやサイトをデザイン・構築したりしています。

カラオケや音楽スタジオも経営しているので、そのプロモーション動画を企画・撮影・編集したり(自分も出演したり)、店内のPRとして店内企画の制作物を作ったりということもやっています。

音楽の経験や知識が生きることもかなりあります。テーマソングを作ったり、音楽情報紙を発行したり。

また、社内のグループウェアを見直して、売上管理システムの再構築をしたりもしています。これは一見デザインとは関係ないように見えますが、情報の整理とかユーザビリティを考えることとかはデザインの思考と同じです。

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これまでと一番違うこと

これまでのデザインの仕事と一番違うのは、すべてが自社のためのものだということです(当たり前ですが)。なので、ひとつひとつの制作物すべてがどこかで繋がっていて、単発で終わらない仕掛けとか思考ができます。

それと、今までは自分が作ったものが商品になっていましたが、今は違います。デザイン会社や印刷会社にいたときは、「この商品を何時間かけて作ったか」ということがとても重要になってきます。時間をかけずに作った方が、そのぶん他の制作物に時間を使えますから。

そうなると、「いかに時間をかけずにデザインするか=いかに省エネで作れるか」という風に頭がシフトしていきがちです。または、クオリティを下げたくないデザイナーに対して会社から「時間をかけすぎだ」と言われることもよくあります。もちろんビジネスなのでそうなることも自然なことだと思います(デザイナーはストレスを感じると思いますが)。

その点では、インハウスの方が少し時間を使える傾向があると思います。もちろん急遽作らなければいけないものもありますが、基本的に自社のものですし、作業ボリュームに対する時間の感覚がわからない人が多いので、ある程度自分の裁量に任される部分があります。

自分の納得がいくまで時間を使うことができるのはメリットだと思います。ただし、逆にすごく時間のかかるものを気軽にポンポン頼まれてしまうということもあります。

自分が作ったものが売上に直結しないため、自分は会社にとってプラスになっているんだろうかと不安に思うこともありますが、私を雇ってよかったと思ってもらえるように日々心がけています。

長くなってきましたので今回はここまで。まだまだ書きたいことはありますので、次回以降も読んでいただければ幸いです。



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