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考察など

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たまには真面目な考察なども……。
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本当に「自信をのぞかせ」ていたのか?

本当に「自信をのぞかせ」ていたのか?

8月22日、新作『真実』について、監督の是枝裕和さんにインタビューした(10月20日発売の雑誌『SWITCH』に掲載されます)。また、それ以前にも『映画を撮りながら考えたこと』という本を制作するにあたり、1作品につき3時間ほど話を聞いた経験がある、という前提で言わせてほしい。

どうして、『是枝監督、黒澤明監督に続く日本人2人目カンヌ&ベネチア制覇「もらいます」』などという、ひどいタイトルがつく

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タイトル3割。

タイトル3割。

今年初旬公開、長澤まさみと高橋一生が共演した映画『嘘を愛する女』。当初つけられていたタイトルを知り、「こっちのほうがいいのに!」と思った。

そのタイトルとは、『嘘と寝た女』。

意味、口にしたときのリズム、文字を見たときの印象。すべてにおいて勝っていると思う。

今日、原案・脚本・監督を手がけた中江和仁監督(兼CMディレクター)にインタビューする機会があったので、「もしよかったらコンペに提

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敬意を払う。

敬意を払う。

『新潮45』の騒動は、新潮文庫とクレストブックスが好きな私にとっては本当に残念だったし、休刊(という名の廃刊)にする前に何かできることはあったのではないか、と個人的に思う。(それに連載枠を持っていた著者やライターたちはこれからどうしたらよいのか。)

世間を騒がした当該記事を読んでいない自分にはその記事について意見はできないけれど、きっと内田樹さんの言うところの「敬意」というものがなかったことは

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すぐ動く。

すぐ動く。

先日、ブックライターのセミナー講師をやったのだけど、ここにきて受講者6名の方たちのある共通点に気がついた。

①レスが遅い/ない(1名を除く)
②Facebookやnoteなどをあまり活用していない

講義後の質疑応答で、「どうやってブックライティングの仕事を依頼されているのか?」という質問をされた。話したいくつかのうちの最後のアドバイスが、「人から何かを頼まれたら、すぐ動くこと」だ。

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