泳いで
私の夜勤明けルーティンのひとつが市民プールで泳ぐことである。
夜勤明け以外も、日勤終わりに行くこともある。週2〜3回くらいのペースで。
過去に10年ほど競泳をやっていたということもあってか、習慣化するまでにそう時間はかからなかった。
今は競技としてではなく、心を無にする目的で泳いでいる。
私の心臓は人よりスローペースで、いわゆる「スポーツ心臓」の持ち主である。生まれながらの。
だからなのか、そう簡単には息が上がることはなく、流れるように前で泳いでいるひとのペースに程よく合わせながら泳ぐことができる。そう、全く苦ではない。
流れといえば、人生にも流れというものがあると感じることが多くある。
時には逆らうこともあるかもしれない。だが、自分の自然な流れにのると、上手くいくこともあるように思う。
まさに今、私は流れにのろうとしている。
というのは、学生のころから現在に至るまで続けていた趣味を一旦辞めてみようと考えているのだ。一旦。
そこにどのような流れがあったか。
「勘」
である。
「楽しい!」
「これからも結婚とか何かしらのきっかけがない限り続けたいな。」
そう思っていた。
しかし、本当に突然
「あれ?自分の人生これで良かったっけ?…これが辞め時ってやつ?」
と、思ったのだ。
今の自分には忙しなく動き続けること(そういう類の趣味だった)よりも、脱力して余白をつくることが必要だと、そういう流れなのだと、直感的に思った。
すると不思議なことに、次々とやりたいことが出てくるようになった。
海底に沈んでいたものが浮かび上がってくるように。
流れのままに生きるのも悪くない。
泳ぐように、ありのままの流れを全身で受け止めて。肩の力を抜いていこう。
水泳も一度辞めたが、こうして今のスタイルに合った形で再開している。
必要なものはまた流れにのってやってくるだろう。
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