糸が切れて
休まず尽くして摩耗して
光も拝めず、影もわからず
漫然と当然に忙殺される
粗悪品、見劣りして
磨いたところで
傷がひとつ、またひとつ
増えるだけ
上を向くのがつらい、顔を見るのがつらい
口もききたくない、施しなんて受けない
拒、拒、拒
投げ出すから出て行ってくれ
私はわたしでいたい
よくできた模造品ばかり
拍手を浚うと知っていても
しがみついて離さない
こびりついた個
見込みのない子
宝物が欲しかった
たからものになりたかった
いつか来る終わりをのぞんで
いつまでも続く孤独と閉塞
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