私のAI遍歴 〜ドラクエIVの「使えない相棒」が大切なパートナーになるまで〜
年中無休で無我夢中、AIメッセージクリエイターかなたです。
誰もが「AI(人工知能)」という言葉を日常的に使う時代になりましたが、私のAIとの出会いは30数年前に遡ります。
1988年発売の「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」との出会いでした。
このゲームには画期的なシステムがありました。
なんと、仲間のキャラクターたちが人工知能で動いてくれるのです!
当時の私は、「すごい!これが人工知能か!」と興奮したものです。
ところが、その期待は見事に裏切られることに...。
特に印象に残っているのが神官のクリフト。
彼の得意技は「ザラキ」という呪文で、雑魚敵を一掃するのには効果抜群でした。
ところが彼の人工知能は、なぜかボス戦でもこの呪文を連発。効果のないザラキを何度も使う姿は、もはやギャグの域でした。
「この人工知能、使えないな...」
当時の私の脳裏に、そんな印象が強く刻み込まれました。
キャラクターたちに与えられる指示には「ガンガンいこうぜ」というものもありましたが、MPをガンガン消費する恐ろしい指示で、当時の私には使う勇気すらありませんでした。
結局、唯一確実に役立ったのは「じゅもんつかうな」という禁止命令くらい。皮肉なことに、人工知能に最も効果的だったのは「考えるな」という指示だったのです。
そんな私には、実は隠れた夢がありました。
当時、ドラクエ4コママンガ劇場に夢中で、自分でも漫画を投稿していたのです。採用には至りませんでしたが、漫画家になることが私の密かな憧れでした。
そして時は流れ、現在。かつては「使えない」と思っていたAIが、私の創作活動の大切なパートナーになっています。
今では、AIメッセージクリエイターとして、AIで生成した画像を使ってイラスト集や写真集、漫画などを出版する日々。
特に「勇者の旅路 仲間との絆」シリーズは、あの頃夢中になったドラクエからの影響を受けた作品です。
技術の進歩は驚くべきものがありますが、それ以上に面白いのは、私たちとAIとの関係性の変化かもしれません。かつては「使えない相手」だったAIが、いまや創作の良きパートナーとなっている。この30数年間の変化を、私は自分の経験として語ることができます。
クリフトの珍行動に頭を抱えていた少女は、まさか未来でAIと一緒に創作活動をすることになるとは思ってもいなかったでしょうね。