見出し画像

相性でも縁でも運でもない、努力だったのか結婚は。

「助けて」が言えない私と、相手の気持ちを察することが苦手な夫。
ありのままの私たちだと、本当に相性が悪かったんです。

結婚して6年は仲良くやってたと思います。
夫はインドア、私はアウトドア、かぶる趣味もなく、お互い好きなように仕事して、毎日を過ごしていました。
仕事のことで相談に乗ってもらったり、さまざまな場面で助け合ってきたと思う。
ただ、子供が産まれるまでは2人で協力しないといけないことってそんなになかったんですよね。
なのでぶつかることもあまりなく済んでいました。

しかーし子供が産まれてびっくり。
協力することが増えた増えた。

「助けて」が言えない私と、相手の気持ちを察することが苦手な夫。
ありのままの私たちだと本当に相性が悪く、あらゆる場面ですれ違っていました。

産後、私は子供中心の世界にまだ慣れず、軽く育児ノイローゼ。
「なんでこんな時間まで子供起きてるの?」
「今日何してたの?」
「今日飲み会だからたぶん終電だわ」

今思えば別に普通の会話も、責められてるような、自分だけ育児の責任を負わされているような、被害者意識モリモリの渦の中に入っていきました。

もはや夫へのリスペクトはなく、早く仕事復帰して見返してやりたい。という謎の敵意まで抱く始末。なんなんですかね。産後って何かに取り憑かれているようだったなぁ。

育休中はとにかく孤独でした。
地元のコミュニティもなく、友達は近くに居ない、親は遠く、会社の人とも仕事での付き合いだけ。

そんな私にとって、夫は唯一の社会との繋がりだったんですよね。
そんな夫に認められない、リスペクトしてもらえないというのは、イコール社会から「いらない」と言われているような、大袈裟ですがそれくらいの疎外感がありました。

自分の存在価値がわからない。でもその気持ちには蓋をして、気付かないフリをしながら日常を過ごしていました。それがよくなかったんですよね。「私辛いの、助けて。」と甘えればよかった。

毎日が窮屈で退屈な私は産後8ヶ月で職場に復帰。ガムシャラに働きました。
それでも全然満たされない。

夫は育児も家事も丁寧にこなすタイプなので、休日はわりと子育てに協力的だったと思います。
それがまた辛かった。

そして色々と口に出すタイプなので、いつもダメ出しをされているようで、どんどん追い詰められていきました。

私は時間通りに物事を進めることが苦手で、直感や思いつきで行動するタイプ。
夫は計画的に段取りをしながら進めるタイプ。

放っといてくれたらいいのに、家事や育児にてんやわんやしている私に対して、いろいろな解決策を出してくれるんですよ。

「洗い物は先にやってから食事をすれば後から楽でしょ。だからそうしなよ。」とか。

そうだね。と返事はするけど、やっぱりその通りにはできないことが多い。
すると「ねえ前言ったよね?」が始まる。
もうそうなるとお互いカチンときて、修羅場が始まる。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な私は黙り、思考停止状態。黙ってるのが嫌でどんどん言葉をかぶせてくる夫。
最悪。

…そんな日々が3年ほど続き、不満マックスになった私は家出を決意するわけです。

そして1ヶ月後に離婚。

離婚するときの夫からの条件として、家族カウンセリングを2人で受けることを指定されたので、離婚後、毎月2人で受けました。
カウンセリングは計8回ほどで、関係はかなり改善されました。

家出前に私から夫に「一緒にカウンセリングを受けて欲しい」とお願いした時は「必要ないから1人で行ってきなよ」と言っていた夫。
家出したことで私の本気を理解してくれたようなので、家出は関係修復のためのいいきっかけになったのかなと。


そしてカウンセリングを通して、すれ違っていた要因がハッキリとしてきます。

ちなみにカウンセリングの目的は「子供のために協力するパートナーとして関係を修復すること」でした。

カウンセリングをきっかけに当時のお互いの気持ちを知ることで、自分が見えてる世界は私が見たいように見ている世界であって、真実ではない、と気づくことができました。

例えば私が黙っている時に言葉で詰めてくるのも、夫としては言葉で言ってくれないとわからないから、言葉でコミュニケーションを取りたくてどんどん言葉を出してしまうんだけど。

私が黙っている時の心情は「また怒られてしまった。なんて言えばこれ以上怒られないんだろう。謝ればいいんだっけ。言い訳がダメなんだよな。でもなんで毎回こんなこと言われなきゃいけないの?もうこの場がやだ」といった感じ。

話し合いたい夫と話をしたくない私。
カウンセリングの場で、さまざまな場面を例に幾度と私の心情を伝えた結果、夫が私の気持ちを理解してくれたようで、今では待つということをしてくれるようになりました。

夫の心情についても、私が何を考えてるのか説明して欲しかったんだなということも理解できました。責めるつもりはなかったんだと。

長く一緒にいるので、夫のことはわかってるつもり、理解したつもりでいました。
でも本当の夫の気持ちは理解できておらず、間違ったコミュニケーションを重ねてしまっていたことが離婚を招いた関係悪化の大きな原因だったんだと思います。

夫なんだからわかってくれて当たり前と思わないこと、相手を理解しようと歩み寄ること、相手に理解してもらおうと努力すること。これがとても大切なんだなぁと…しみじみ感じています。


とはいえ同じような間違いをおかしそうになる日もあります。
あいつはやっぱりモラハラだ!
そうなる時はだいたい自分中心の偏った考え方になっています。思考の癖はまだ抜けない。

だんだんと変わっていければいいですよね。
がんばりましょっ。
やみママ

いいなと思ったら応援しよう!