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安全基地『イジメをうけた小5の私の元気回復ルーティン』

学校職場、時には家庭
ホッと出来ない場所に
なってしまうことがある

そんな時、人は本能的に
自分の安全基地
確保すると思う

かつらが外れたことを皮切り
かねてから私をからかってやりたいと
思っていた同級生たちは
先生がいない時を見計らい 

「かつら」だの「ツルツル」だの
「ハゲ」だの
どストレート悪口
浴びせてくるようになってしまった

自身の最大のコンプレックス
言葉にされると
それは何本もの矢になって
心に突き刺ささってくる

実際に殴られるわけでも
無視されるわけでも
上履きを隠されるわけでも
なかったけれど

学校は私にとって安心出来ない
敵陣の場所となってしまった

田舎に住み子供である私にとって
安全基地は自宅のみである
となると、家族には今の現状
絶対に知られるわけにはいかなかった

私の脱毛は自分のせいだと
普段から神経質な所があった母は
より神経を尖らすことになるだろうし
父も姉も私が辛い思いをしていると
知れば心配し悲しい気持ちになるだろう

私はそれがどうしても嫌だった
優等生の姉とは違う
次女としてのポジション
役割に大変居心地の良さを感じており
だらしなさ、ちょっとした我儘、悪戯
意地汚さ先延ばしする宿題などで
遠慮なく叱責を受ける環境に
身を置いていたかったのだ

心配される身になるのは
真っ平ごめんだ

家は私の唯一の安全基地
心からリラックス出来る場所を
確保すべく、学校でのあれこれ
一切家に持ち込むことは無かった

家族から何かを問われることは
なかったので、
私の安全基地絶対確保生活は
成功していたのだと思う

小5なりのプライド
しっかり守り切った

学校が午前中で終わる土曜日は
心から待ち遠しく
ひたすら土曜の夜
楽しみに長い一週間をすごしていた

ドリフひょうきん族
安心して大爆笑出来る場所があることが
私の希望だった。

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