かまきりの命貪りつくす愛
さわさわと可憐が群れて蕎麦の花
新米へ割り溶く初産のたまご noteを始めて2か月 テキストの表紙画像は 俳句にあわせて イメージに近いものを その都度使ってきました が きょうからは 俳句に伴わない画像に します。 自分の句のイメージを 全面的に 読み手へゆだねるんです。 どきどき。 なお クリエーター art頼風さんの 画像をお借りしました。 thanks! です。
新顔の紙幣ぱりりと秋に入る 教室の椅子を引くおと秋暑し 朝ごはん食べつつテレビ原爆忌 折り鶴へ吹き込む八月のこころ 白桔梗ぱちんと心さらけ出す 鳳仙花死にゆくひとの爪きれい 雑音のラヂオ八月十五日 露の世をたましい老いず無言館 若き日の祖母に恋バナ花カンナ 正座する書道教室つくつくし 天窓のひかりに眠る猫や処暑 流れ星魔法をかける音しゃらら つゆ草の青のうるおう栞かな 秋の蝶開きて閉ずる羽の音 仮縫いの裾ひるがえす秋の蝶 秋の風つまづく道の平らけ
虫の闇休むことなく生き逸る
新涼をベンチの端にふたりきり ビーグルのちろり流し目涼新た
萩垂れて確と重力現れり 面長の仏の微笑こぼれ萩
いなびかり聞く勇気出ぬ隠しごと
押し花にどれを摘もうか花野道
おしろいの色いろいろに奏で咲く
星空の遠き街なり星の歌
顔だけはよく知る役者とうがらし
秋の蝶開きて閉ずる羽の風 秋の蝶小石に足をとられおり 秋の蝶もどかしいほど触れ合わぬ 仮縫いの裾ひるがえす秋の蝶
白桔梗ぱちんと心さらけ出す きちこうのむらさきひらき無き戦
書きなぐる「理不尽」の文字秋の浜
天窓のひかりに眠る猫や処暑