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野球センスをアップさせるなら、アニマルトレーニング(3)


アニマルトレーニングで高められる能力を解説します(その2)

こんにちは。
ホロス・ベースボールクリニックの石橋秀幸です。

今回も前回にひき続き、アニマルトレーニングで高められる10の能力について、残りの5つの解説をしていきます。
ぜひ、あなたのお子様の野球のパフォーマンスを高めるために活用してください。

今回お話をするのは、【リズム能力】【変換能力】【反応能力】【定位能力】【識別能力】の5つです。

それでは、はじめて行きましょう。

⑥ リズム能力

リズム能力とは、リズム感を養い、動くタイミングをつかむ能力のことです。
野球をする小中学生にとって、リズム能力は非常に重要です。
以下にその理由を詳しく説明します。

  • 打撃のタイミング
    野球のバッティングでは、ピッチャーの投球リズムと、自分のバットスイングのタイミングを合わせることが重要ですよね。リズム感を養うと、投球のスピードや軌道を読み取り、適切なタイミングでバットを振ることができるようになります。

  • 投球リズム
    ピッチャーにとっても、リズム感はとても大切ですね。自分の投球動作のリズムを理解して投げることで、自分のテンポで投球ができ、打者との対戦の主導権を握ることが可能になります。また、投球のリズム感を養うことで、コントロールを安定させることが期待できます。

  • 守備の動き
    もちろん、守備でもリズム感は必要です。ピッチャーが投げたボールの動きを見ながら、打者がボールを打つタイミングをつかみ、打球の動きを予測します。それに合わせて自分の動きを調節することで、適切な守備位置に素早く移動することができます。

  • チームの連携
    野球はチームスポーツですから、チームメイトとの連携が求められます。たとえば、二遊間のダブルプレーをイメージしてみましょう。リズム感が良いと、チームメイトの動きを読み取りやすくなり、スムーズなトスや連携プレーが可能になります。

以上のように、リズム能力は野球をする小中学生にとって重要な要素です。

これは、体幹力やバランス能力、連結能力とも関連します。
アニマルトレーニングによって、これらの能力を高めることでリズム能力も向上します。

Unsplash Nicole Green

⑦ 変換能力

変換能力とは、状況の変化に合わせて、素早く動きを切り替える能力のことです。
野球をする小中学生にとって、変換能力もまた、非常に重要な能力です。

以下にその理由を詳しく説明します。

  • とっさの状況判断
    野球は、その一瞬の判断が、試合の結果を左右するスポーツです。たとえばフィールディングで、ボールのバウンドが変わったときには、素早く動きを切り替える能力が必要です。
    また、攻撃側のランナーが意外な動きをしたときや、自分自身がミスをしたときなど、予期せぬ状況の変化に対して、すばやく判断し行動することが求められます。

  • 攻守の切り替え
    野球では、攻撃から守備、守備から攻撃へと役割が頻繁に切り替わります。この役割の変化に素早く対応する能力は、試合の流れを自分たちの有利な方向に持ってくるために必要です。

  • 守備の動き
    野球の守備では、ポジショニングが重要です。また、打球のスピードによってボールの追い方や、送球の方向などを瞬時に切り替えることが求められます。これには変換能力が大きく関わっています。

  • 体の動きの切り替え
    ピッチャーが投球するときや、打者がバッティングをするときなど、ひとつの動作から別の動作にスムーズに切り替える能力も必要です。これにより、運動連鎖をより効率的にし、パフォーマンスを高めることができます。

以上のように、変換能力は、野球をする小中学生にとって重要な要素です。
やはり、アニマルトレーニングで得られる、そのほかの能力との関連性は高いので、バランスよくトレーニングを行いましょう。

⑧ 反応能力

反応能力は、合図に素早く反応し、適切に行動する能力のことを言います。
野球をする小中学生にとって、反応能力の必要性は、わかりやすい能力だと思います。

たとえば、以下のようなケースが考えられますね。

  • ピッチャーの投球に対する反応
    野球のバッティングでは、ピッチャーの投球に対して即座に反応し、適切なスイングをすることが求められます。
    ボールのスピードや軌道などの情報をもとに、素早く判断してバットを振る反応能力が必要です。

  • フィールディングにおける反応
    野球の守備でも反応能力は重要です。投球されたボールのスピードと、バッターのスイングのタイミングを見て、インパクトの瞬間に反応する能力が必要です。打球の方向や速度、バウンドの高さなどを即座に判断し、適切な位置取りや捕球動作を行うことが求められます。
    また、突然のランナーの動きやチームメイトからの指示に対しても素早く反応することが必要です。

  • ランナーとしての反応
    ランナーは、ピッチャーやキャッチャーからの牽制球への反応能力が必要です。牽制球が投げられた瞬間にすばやく反応し、ベースに戻る必要があります。また、盗塁する場合も、ピッチャーの投球動作に対する反応能力が求められますし、打球に対して進塁するのか、止まるのか、戻るのかといった反応能力も必要ですね。

そのほかには、ファーストやサードには、強い打球が飛んでくることが多いですし、バント処理もありますから、反応能力は大切です。

以上のように、野球をする小中学生にとって、反応能力は重要な要素です。

Unsplash Andrik Langfield

⑨ 定位能力

定位能力とは、動いているものと、自分の位置関係を把握する能力です。
野球は、動いているボールを追いかけますし、その際には他の野手との位置関係であったり、フェンスと自分の位置関係を把握する能力が求められます。

そのため、定位能力は非常に重要な要素です。

  • 打球への反応
    打球が飛んでくる時、選手は自分の位置とボールの位置関係を即座に把握し、ボールを捕球するための動作を開始します。
    そのためには、ボールの速度と軌道を予測し、それに基づいて自分の位置を調整する必要があります。これは定位能力が必要となる典型的な例です。

  • 走塁時の判断
    ランナーは、相手選手の守備位置を把握した上で、打球の飛び方によって、進塁するか、止まるか、戻るべきかを瞬時に判断する能力が求められます。
    たとえば、1塁ランナーの場合で考えると、外野を超えそうな打球に対して、ボールの位置と自分の位置の関係を正確に認識し、その情報に基づいてどの塁まで進むのかを判断する定位能力が必要です。

  • 守備位置の調整
    野球では、打者の打順によって、守備位置を変える必要がありますね。打者によって打球方向が違ったり、ピッチャーの投げる球種などによっても、守備位置を微妙に調整することが求められます。
    そのとき、自分の位置と他の選手や、ベースまでの位置関係などを常に把握し、適切な守備位置を調整する定位能力が必要です。

定位能力は、目と脳を使って情報を処理し、それを元に自分の体を制御するという、複雑な調整が求められます。

その能力を高めるためには、アニマルトレーニングのような全身を使った動作を行うトレーニングが効果的です。

⑩ 識別能力

識別能力とは、ボールの動きを予測したり、適切な力加減でボールを操作したりする能力のことを言います。
野球をする小中学生にとっても、この識別能力は非常に重要です。

それでは、識別能力がどのような能力なのか、詳しく見ていきましょう。

  • 球種の識別
    ピッチャーから投げられる球種は、多岐にわたります。ストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップなどがあり、それぞれのボールは、異なる軌道や速度になります。
    打者としては、球種を瞬時に識別し、それに応じたスイングをコントロールする能力が求められます。

  • 状況の識別
    野球の試合は、攻撃・守備、インニング、ランナーの位置、アウトカウント、ボールカウントなど、一球ごとに状況が変わっていきます。選手はそれぞれの状況を識別し、適切なプレーを選択しなければなりません。
    たとえばピッチャーは、ランナーがいる場合といない場合で、投げる球種を変えるなどが考えられます。

  • 選手の識別
    各選手は、それぞれに自身の特性や能力があります。相手の打者がパワーヒッターかどうか、スピードがある走者かなどを識別し、それに対応したプレーを選択することが重要です。

  • フィールディング
    守備では、打球の速度や軌道を読み取り、適切な位置に移動して捕球する能力としても識別能力が求められます。
    また、捕球後、どのベースへ送球するべきかを判断し、正確な方向へ、適切な力加減で送球する能力も必要です。

  • ピッチング
    ピッチャーは、投げるボールの球種やコースを選び、それに合わせて、適切な力加減で投球する能力が求められます。これには、自分の投球の動きを正確に識別し、それをコントロールする能力が必要です。
    この能力は、ボール操作に関する繊細な指先の感覚や、体の調整能力を必要とします。

これらの識別能力は、情報を素早く処理し、それをもとに適切な行動を選択するために必要です。

アニマルトレーニングは、多くの刺激や情報に対応する能力を鍛えるのに有効です。
ぜひ、積極的に活用してほしいと思います。

いかがでしたか?

これで、アニマルトレーニングで得られる10の能力についてのお話は終了です。
次回は、それぞれの動物の動きで、どの能力を伸ばしていけるのか?
その点についてお話をしようと思います。

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