見出し画像

オランダで人気のシェアハウス向けのお金管理サービス(WieBetaaltWat)とは?

シェアハウスとは複数の人が同じ家に暮らすことで家賃,光熱費,水道代などを分担し生活費を抑える最近日本でも普及しつつある仕組みです。わたしはそんなシェアハウスで一年ほど生活をしています。同居することにより新しい出会いもうまれます

このように,シェアハウスは費用面で合理的であり,人間関係が豊かになるという意味では刺激的な仕組みだと思います。しかし,シェアハウスは共有財産の管理が難しいという問題があります。とくに今回注目したいのはシェアハウスで共有されるもの,例えばトイレットペーパーを購入した費用をどう分担するかということです。

嬉しいことに,オランダでは昔からシェアハウスの文化が根付いており,すでによい解決策 として「Wiebetaaltwat(ヴィベタルトバット)」 があります。それを今回紹介します!!

ここで,「シェアハウスに住んでいないし,シェアハウスなんて関係ないやー!」と思う人のためにざっくりこの仕組みについて説明すると,

ひとつひとつの会計を割り勘にするのではなく,長い期間をとおして正確にそれぞれの支出を等しくする方法

だとおもってください。もしここまで読んで必要ないと思えば,これ以上先に進まなくても大丈夫です。もしまだ興味があるという場合には,いくつかのシチュエーションを通して説明しますのでお付き合いください。

1.はじめにWiebetaaltwatに登録する

シェアハウスしている人全員でWiebetaaltwatのウェブサイトからひとりひとり自分のアカウントを作ります。そのあとは,住んでいる人同士を一つのグループにまとめていきます。便宜的にシェアハウスで住んでいる人をAちゃん,B君,Cさんとしておきましょう。

2.Aちゃんがトイレットペーパーを購入した

全員が同じグループにまとまったら,はじめにみなさんの持つ貸し借り金額は0と表示されているはずです。これはまだ,共有財産を誰も購入していないからです。そこで,Aちゃんがスーパーに行きトイレットペーパーを300円分購入したとします。また,トイレットペーパーはB君もCさんも使うものです。したがって,購入後には貸し借りの金額がAちゃんは+200円,B君は-100円,Cさんも-100円と変化します。

3.B君が出前を二人分支払った

つぎに,B君がAちゃんと1000円でピザの出前を注文し,B君がその支払いをしました。すると,Aちゃんは以前トイレットペーパー代を払ったので200-500=-300円の借金をしたことになります。逆にBくんは500円多めに払ったのですが,前回のトイレットペーパーを購入してもらった借金があるので500-100=400円となります。Cさんは何もピザを食べそぴれてしまったので,-100円のままです。

4.Aちゃんがシェアハウスをやめてしまった

最後にAちゃんがもうシェアハウスに飽きてやめたとします。その場合Aちゃんは借金が-300円あるのでこの300円をB君もしくはCさんに払えば借金はなくなります。このように毎回割り勘するのではなく長い目で見て全員の支出をバランスさせることを簡単に行えます。

最後に

オランダ人はヨーロッパの中でもとりわけ割り勘しようとする文化です。しかし,イギリスなどでは割り勘よりも誰かがその場は払う文化が強い気がします。もしかしたら,このようなサイトができたのは,毎回割り勘するのはイギリス人に馬鹿にされるからやりたくないけれども,最終的には損したくないという葛藤から生まれたのかもしれません。

それから,この仕組みはよく飲みに行く友達同士などでも使えますし,シェアハウス以外でも応用が利きます。ぜひ興味があれば使ってみてください。それから自分の知らないだけで日本にもこのシステムがあるよと知っている方はぜひ教えてください。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?