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知らないと損する!日本茶だけが持つ二面性を活用しよう

日本茶はお急須を使ってお湯で淹れるもの、というのが一般的な日本茶の認識ですが、実は日本茶は、お湯出しと水出しで違った効能、味わいになるという二面性を持った、世界中の他のお茶とは明らかに違う特徴があるのです。

そんな日本茶(煎茶)だけが持つ稀有な特徴についてお話します。

お湯出しと水出しの効能の違い

日本茶は、お湯で淹れることによって、覚醒効果のあるカフェインや、抗がん、殺菌作用などを持つエピガロカテキンガレートという成分が抽出され、苦渋味のある味わいになります。まさに、天然のエナジードリンクです。

一方、日本茶を水で淹れることによって、カフェインの抽出は抑えられ、免疫力を上げる作用を持つエピガロカテキンという成分が抽出され、甘旨味のある味わいになります。また、テアニンというリラックス成分が優位となるので、リラクゼーションドリンクとなります。

水出しの基本の淹れ方

日本茶を水出しで淹れる淹れ方は、
・お水・・・・・100cc
・お茶の葉・・・ 1g

この割合で冷水ポット等に入れ、
・冷蔵庫で8時間以上抽出します。
(8時間以上抽出することで、リラックス成分のテアニンが十分抽出されます)

お茶の葉を濾しておけば、冷蔵庫で1~2日保存できます。
(お茶の葉をポットに入れたままにすると、苦味や渋味が抽出されるので必ず濾してください。)

水出し緑茶

水出しの楽しみ方

水出しした日本茶は、電子レンジで温めたり、お湯で割ることで温かくして楽しむことができます。(お湯で割る場合、100ccのお水に対してお茶の葉を1.5g~2gに増やしてください。)

また、ドライハーブ(カモミール、ミント、レモングラス等)やスパイス(スターアニス、クローブ、ジンジャー等)を一緒に水出しすることで、香り豊かで味わいがまろやかなハーブ緑茶としてもお楽しみいただけます。
和のハーブ、青シソや山椒などを加えても美味しくいただけます。

水出し茶で自分の味覚の良し悪しがわかる!?

100ccのお水に対してお茶の葉1gという割合は、私が提唱する基本の水出し茶の味わいです。

この味わいが薄いと感じる方は、体が疲れているか、日頃の食生活が濃い味嗜好になっていると言えます。濃い味のものばかり食べていると、私たちの味覚はどんどん鈍くなり、必要以上の塩分やカロリーを摂取することになって、生活習慣病を引き起こす原因となるのです。

ワイン好きな方は赤のフルボディを、日本茶好きな方は苦渋味のきいたお茶を好む、など、慣れ親しんでいるものほど、どんどん濃い味のものを好む傾向にあります。
もちろん、味覚が鈍る、味覚力の低下は加齢や病気、ストレスによるものもあるので、一概には言えませんが、100ccに対して1gのお茶の割合で作った水出し茶を美味しいと感じられるようになれば、健康的な味覚になっている証拠です。

水出し茶は味覚を磨く

水出し茶に多く含まれる「テアニン」という旨味成分は、唾液分泌を促し、味をしっかり感じられるようサポートしてくれます。
お湯で日本茶を淹れた場合、カフェインが唾液の分泌を抑えてしまうので、味覚を磨くためには水出しが適しています。

日頃から、水出し茶を飲みながら、さらにどんな食べ物を合うかというティーペアリングを行うことで、味わうという意識が上がり、味覚を磨くことに繋がります。

味覚が磨かれると、自分の身体にとって不必要なもの(高カロリー、塩分過多、食品添加物、精製食品など)を不自然に感じるようになり、無理しなくてもダイエットや健康維持へと繋がっていきます。

水出しだと、お茶の良し悪しがはっきりする

あまり大きな声では言えませんが、日本茶を水出しすることで、そのお茶の持つ良し悪しがはっきりしてしまいます。

お湯で淹れると淹れ方で味が変わったりしますが、上記のレシピのように水出しすることで、誰でも安定した味わいを出すことができます。
また、お湯で淹れた時は温度の高さでお茶の欠点がわかりづらくなったりしますが、水出しで長時間かけて抽出することで、そのお茶の欠点も表面化しやすくなるのです。

水出しをし、しっかりと味わえるようになることで、本当に美味しいお茶を見分けることができるようになります。

体調やシーンによって使い分けしよう

このように、日本茶は水出しすることで、お湯出しとは正反対の特徴を持つ飲み物となります。

どんな目的で、どんな味を味わいたいか、効能を取り入れたいかなど、自分や相手、シーンによって使い分けしてみましょう。

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