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食のマインドフルネス「マインドフル・テイスティング」

継続が難しい、などという声もあるマインドフルネス。これを無理なく日常の中で習慣化する「マインドフル・テイスティング」という方法を提案していきます。

マインドフル・テイスティングの勧め

自分の心を、1つのコップに例えてみます。

日常生活の中で嫌なことや悲しいことがあると、私たちの心のコップには、イライラした感情や悲しい感情が溜まっていきます。またネガティブなニュースや情報も、知らず知らずのうちに心のコップにたまっていくのです。

こういったネガティブな感情や情報がデトックスされずに溜まり続けると、心がつらくなるだけでなく、体にも支障をきたします。

そのような心に溜まったストレスを解消するために、大手企業が積極的に取り入れているのが、「マインドフルネス」という方法。これは「今、この瞬間に集中する」ということ。

瞑想という形で雑念を脇に置き、自分の呼吸や体の動きに集中して心のコップに溜まったストレスをデトックスしていくものですが、「心を無にする」ということはなかなかできません。

大切なのは、「心を無にする」ことではなく、「何で心を満たすか」です。

そこで私が提案しているのが、「マインドフル・テイスティング」という、食べ物である命に向き合い、きちんと味わうことで心を感謝で満たしていく方法です。

マインドフル・テイスティングとは

マインドフル・テイスティングとは、味わいで心を満たす「食のマインドフルネス」のこと。

一般的なマインドフルネスを行う中で、雑念を脇に置いたり、集中することは簡単ではありません。雑念を取り払おうとすると、逆にマイナスの思考や感情が沸き出てくる場合もあるのです。

マインドフル・テイスティングの目的は、「幸せで心を満たす」こと。

ここで言う幸せとは、感謝から生まれる愛と調和で満たすことです。

そのためには呼吸瞑想や歩く瞑想、ボディスキャン瞑想など、数あるマインドフルネスの中で食のマインドフルネスが最適なのです。

なぜ「食」で行うのか?

食で行う理由のひとつは、食べ物という命に向き合うことで感謝の気持ちを深めること。私たち人間は、生き物の命をいただかなくては生きていけません。

しかし、命をいただいているにも関わらず、美味しいものを食べられることがあ当たり前になっています。
食べ物や飲み物、その背景に心を向けることができたなら、感謝の気持ちが深まり、いただいた命をより輝く光として自分の中に活かすことができるのです。

食は、心を豊かさ(感謝)で満たすこともできる反面、貧しさ(我欲、世間体)で満たされてしまうこともある諸刃の剣のようなもの。

食と正しく向き合うためには、「食べる」から「味わう」へシフトさせることがマインドテイスティングにおける大切なポイントです。

また、食であれば日常生活の中で取り組んだりイメージしやすく、周りの人とも共有しやすくなるという利点もあります。

マインドフル・イーティングとマインドフル・テイスティングの違い

食のマインドフルネスとして、一般的にはマインドフル・イーティングがありますが、これは五感を重視して食べるということ。

私が提案するマインドフル・テイスティングは、食べるから味わうへシフトさせることで、五感を使うだけでなく、そして食べ物だけにとどまらず、自分の周りのあらゆる人、もの、こと、を頭、心、体で味わっていくことを目指します。

そもそも人間は頭と心と体で考える生き物。3つの意識のバランスが大切です。

思考のタイプは大きく分けると2つあり、1つはマインドレス思考、もうひとつはマインドフル思考です。

マインドレス思考とは、心が頭と体からの情報に翻弄された思考のこと。一方マインドフル思考とは、心が頭と体からの情報をコントロールできている思考のこと。

そのバランスをとるためには、

・頭で味わう=背景を知る(食べ物の情報、作り手の想いなど)
・心で味わう=頭と体の味わいを踏まえ、感謝で味わうことにつなげる
・体で味わう=五感コントロールできる味わい方ができ、浄化力と吸収力が高まる

ということが大切なのです。

現代人の多くは、周りからの情報や短絡的な快楽を刺激する食べ物や飲み物などに脳や五感、そして心が翻弄される、マインドレス思考に陥っています。

マインドフル・テイスティングを通し、頭、心、体で味わえるようになると、心のコップに感謝を満たせるようになり、自然とストレスに翻弄されないマインドフル思考に近づきます。

マインドフル思考で、本来の自分が目を覚ます

マインドフル・テイスティングとは、マインドフル思考を目指すことで、心を愛と調和で満たし、魂が光り輝くことで価値を高める力、可能性を引き出す力、潜在力を目覚めさせる力を磨いていきます。

まずは目の前の食べ物から、今まで気づかなかった価値に気づけるようになることで、食べ物をはじめとするあらゆることの可能性を引き出したり、自分自身の潜在力が目覚めていくのです。

今後、マインドフル・テイスティングのための動画であるテイスティングアーカイブを作り続けていきます。

一日10分の心のデトックスとして、マインドフル・テイスティングチャンネルで食のマインドフルネスの基礎を身につけていただき、生活の中で持続的な実践を目指して欲しいと思います。

マインドフルネス用の音声動画と日本茶のセット『匠の利き茶』


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