ライブハウスとクラブを自由に行き来する活動スタイルもポイント。その音楽性はロックとダンスミュージックのアドレナリン過多、過激でハイテンションなミックス！「この最新バンドがすごい！」 vol. 114（2023.9.19）T.M.P、ノウルシ
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T.M.P
彼らは東京大阪在住の2人組バーチャル・モッシュパーティーバンド。
KANG SIGH HYPER CREWへの参加でもお馴染み、
そして関西大型フェスにも出演実績あり、ということで既に注目している人も多いと思います！
ライブハウスとクラブを自由に行き来する活動スタイルもポイント。
その音楽性はロックとダンスミュージックのアドレナリン過多、過激でハイテンションなミックス！
オルタナティブ・ロック、ヒップホップ、クラブ・ミュージック、インターネットカルチャーの過激なマッシュアップ。
彼らはクラブを主戦場としながらも、THE SALOVERSやナンバガ、ガリレオといったロックバンドからも強く影響を受けたという。
100 gecsやglaiveからも影響を受けている。
ハイパーポップと認識してもいいし、最新形オルタナティブロック・ユニットと捉えることも可能なサウンドだと思います。
ロックリスナーでも余裕で聴ける爆発力とギターサウンド。
実際ライブシーンではハードコアパンクバンドとの共演も多い。
大名曲Blue Vibesが特におすすめです！
この曲に限らず、どの曲からも伝わってくるのは「終わらない自分探し、夢への焦燥」といったテーマ。リリックの青臭さ、熱さ、メッセージ性も個人的にとても好きです。
ノウルシ
東京のドリームポップ・バンド。
ノウルシについては、そのサウンドの完成度、クリエイティヴィティに対していささか過小評価な気もしています。
最近2年ぶりにCD盤がリリースされました。
2022年2023年と配信された2枚のEPをまとめた形のフルアルバム。
轟音ギターのシューゲイズサウンドを原点に、作品ごとに進化を止めなかった彼ら。
今作はドリームポップをアイデンティティーとしながらも
その創造力をどこまでも解放したかのよう。
前作でも感じさせた他ジャンルとの融合がさらに大胆になっている。
シンセをフィーチャーした幻想的なサウンドメイク、
リズムも多様で、これまで以上にエレクトロ、ベッドルームポップ、R&Bからの強い影響がみられる。
ずっと変わらない武器である美声美メロはますます高みへ。
個人的な好みとしては、
ベッドルームポップ、ソウル、ファンクのテイストを感じる
ダンサブルできらびやかな曲「無形動物」「空中楼閣」「night wave」あたりが特に好き。
今作はSFをテーマに「自分との向き合い方、他者や世界との距離感」について歌ったという。
歌詞を読んでいると、テーマである他者との距離感についての、
ソングライターのタジリくんの考えが伝わってくるような気がする。
特にアルバムのラスト三曲からは他者とのコミュニケーションを諦めていない姿勢が伝わる。
そうして希望を感じさせながらこのアルバムは締め括られる。
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