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あなたの「想い」と「行動」をアップロードせよ|CLS高知とCovid-19のメッセージ

コロナ禍の高知で、会社を立ち上げたばかりの坂上北斗です。

2021年5月23日(土)コミュニティリーダーズサミットin高知-2021年初鰹編にオンライン参加しました。

今回は、僕も所属しているコミュニティ「まんまる高知」のメンバーが登壇したり、CLS高知のスタッフ Tシャツのデザインを担当させてもらったり、間接的ではありながら、関われてよかったと思います。

CLS 高知の感想などは、いろんな方がツイート(#CLS高知)しているので、そちらに譲るとして。

コロナ禍が始まってから、大好きな学びの場であった勉強会コミュニティの在り方が変わり、ずっとモヤモヤしていたのですが、CLS高知で皆さんの話を聞きながら、現時点で思っていることを書き出したくなりました。


地方コミュニティの価値はなにか

コロナ禍で、仕事場や、人との出会いや、学びの場がオンラインに溶け出しました
僕は、ここまで緊急事態宣言が出されていない高知県の片田舎に住んでいるため、在宅ワークも一時的で、飲みに行ったり、大好きな美術館や音楽ライブに行くことができなくなったけれども、都心の人たちと比べると対面で人と会う機会が多いまま過ごしています。

振り返ると一番変化したのは、勉強会コミュニティへの参加が激減したことかもしれないなと思います。

コロナ以前、高知で一定レベルの Web の仕事を提供するには、新しい知識を貪欲に、主体的に、積極的に拾いに行く必要があると考えて、月に数回は勉強会の場に足を運んでいました。

それが、現在ではほぼゼロです。

1 年足らずで、会社のメールアドレスには毎日大量の営業メールが送られてきて、SNS を見ても有益な無料のオンラインセミナーがあふれる世界になりました。

知識はインスタントに手に入る。

しかも、ほとんどが無料で、業界の最先端にいる人のお話が聞ける。

なのに、何かが足りないと感じる。
勉強会コミュニティで得ていた「知識」以外の何か。

コミュニティ運営側の役割も持っているので、その「何か」を掴みたくて、しばらくモヤモヤしていました。

あの人の声が聞きたかった

一気にブームが来て、(僕の中では)もうブームが去ってしまった、音声 SNS「Clubhouse」。

流行りに乗るカタチで、それまで勉強会でよく顔を合わせていた中四国のコミュニティ関係者に声をかけさせてもらって、約1ヶ月の間、毎週ランチタイムに Clubhouse を使って話を聞きました。

「お久しぶりです!お元気ですか?」

で、この瞬間に分かったのが、自分が思った以上に「声のトーン」や「笑い声」や「呼吸」や「間」で相手を認識し、コミュニケーションをしていたということ
Twitter や Facebook タイムラインでは、毎日のように行動ログや発言を見ていた人たちの「声が聞ける」ということで、自分の感情が動くのを感じました。

会話できて、楽しい。嬉しい。

音声だけなのに、オンラインミーティングよりも声が近い。

みんなに会うために、新しい “みんな” とつながるために、勉強会に出かけていたんだなと改めて気づきました。

ブランディング、マーケティング、PRは、もはや必須スキル

CLS高知の最初のセッション「コミュニティで、上手に越境する方法」

モデレーターの小島英揮さんがおっしゃっていた

・「こういうときには◯◯さんに聞こう」と思われる存在になる
・「人からどう想起されたいか?」を考える
・自分に「ラベル(あるいはハッシュタグ)をつけよう

これらの話は、つまり「あなたはどのように人に選ばれるのか」「あなたはどう、コミュニティに(社会に、業界に)役立つのか」という問いに答えることなんだと思います。

大量の情報がオンラインに溢れ、情報発信と発信のためにコンテンツを作ることができる組織や個人の影響力が大きくなる一方、「想い」や「行動」をオンライン化できない組織や個人は、埋もれていく

そんな状況が起きていて、地方コミュニティも「あなたは(オンライン上でも)価値を提供できるのか」「それはどんな価値であり、その他の多くのオンライン上の有益な情報と何が違うのか」が問われているように感じます。

だから、「自分たちがやりたいことを企画して、興味がある人が見つけてくれる」とか、「高知では、まだこういう企画はないから県外から持ち込もう」とかも、相対的には価値が下がっていく。

もっと能動的に「どう見られたいか」…いや、それ以前に「何が求められているのか、僕たちはそれが提供できるのか」を考えて、自らのコミュニティをデザインする必要がある。

コミュニティ運営者や、コミュニティに参加する僕たち個人個人が、今までのようにコミュニティを活用するためには、コミュニティや自分をどのように「定義」する力、意味や文脈を組み立てる力、いわゆるブランディングとかマーケティングとか戦略 PR みたいな力が必要になったんじゃないかと、改めて思います。

スキルを磨くためにもコミュニティを活用せよ

じゃあ、コミュニティを活用する力が、ブランディングやマーケティングやPR だったとして、それを所属する会社や仕事としてやっていない場合はどうしたらいいのか?

それを学び、実践して磨く場もやっぱりコミュニティになるんじゃないかと思います。
そしてそれは、ただ Zoom をつないで、オンラインセミナーを聞いているだけじゃ身につかない

“アウトプットファースト” が必要です。

しかも、ここまで大量に多様なアウトプットがあふれるようになった現在では、アウトプットの質が問われると感じます。

「想い」と「行動」をアップロードせよ

「勉強になりました」とお礼を言って、聞いたことをレポートにして職場に報告したり、明日からの自分の仕事に活かす努力をする。

それはそれで良いことだと思うけど、「コミュニティを活用して自分をアップデートする、あるいは社会により良いインパクトを与える」という目的があるなら、それでは足りない気がします。

自分の気付きやアイデアを他者に気づいてもらうためには、アウトプット≒発言と行動が必要ですが、何もかもがオンライン化した今、それをコンテンツ化する力も併せて必要です。そして、そのコンテンツをつくるには、つくるスキルだけでなく、熱量も必要になると思います。

アウトプットを源泉となる “ガソリン” は、熱量。

それは、個人的な偏愛だけでは足りなくて、他の誰かにとっても大切なものであったり、会社組織や業界、僕たちの生活に関係する接点あるコミュニティにとっても、意味や意義があるテーマについての「熱量」である必要があるんじゃないでしょうか。

自分だけではなく、”みんな” の関心が集まる「場」に対して、平均値よりも明らかに多い熱量、高い温度で「想い」が持てるかどうか

また、その「想い」を、オンラインで間や呼吸や表情などが読み取りづらくても、「理解できて、感情まで届く」ような「伝える力」を持てるかどうか。

オードリー・タンさんは言いました。

「インターネット(コミュニティ)から、ダウンロードする(もらう)だけでなくて、アップロードせよ(価値を提供せよ)」と。

あなたのしたいことは何か、私は何者になりたいのか

僕も含めて、地方の中小企業もビジネスパーソンも、オンライン上で人をつなぎ、人間として「人と人の “間” を取り持ち、デザインする」ためには、「To Be」を考え、行動を起こし、そのアクションを「What」や「How」だけでなく「Why」とセットで伝えられるかどうか

ワクチンが広く効果を発揮して、いずれ今の状況は「アフターコロナ」と言われるようになるかもしれませんが、今回のコロナ禍と CLS高知 で問いかけられているのは、

人が生きていく上で必要な「コミュニケーション」や「コミュニティ」とは何なのか?

“人間” というコミュニティに生かされ活かされている、僕は、あなたは、どんなふうにコミュニティを活かし、自分を活かして貢献するのか?

そんなことなんじゃないかと改めて思います。

アウトプットファースト、そして、アウトプットをアップロードせよ。

改めて自分に言い聞かせて、この学びを内外に還元していきたいと思います。

コミュニティリーダーズサミットに参加した皆さん、ありがとうございました!

気に入っていただけたら、サポートいただけると嬉しいです! コミュニティ活動や学習に使いたいと思います。