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東京 八王子の精神科病院 “少なくとも10人以上が虐待”弁護士 2023年2月17日

精神保健指定医の口頭試問の勉強をしているさなか、痛ましい事件が発生しました。障害者に限らず、虐待を行うことは、してはいけないことではありますが、加害者の罪を問うただけでは、なくなるものではありません。虐待が発生しづらい仕組みづくりを心掛けていく必要があります。指定医の口頭試問の出題基準には具体的な項目として触れられていませんが、精神保健指定医は、患者の人権に配慮した適切な精神医療を提供することが求められる資格ですので、これを機に研修会の資料をまとめようと思います。

参考:令和4年度精神保健指定医研修会

これら資料から、国などは、虐待が発生していること、それを防ぐ仕組みづくりが必要なことを、前々から理解しているし、それに向けて改善するように動いてきたということがわかります。実際、すべての虐待事案の氷山の一角ではあるとは思いますが、それでも、医療サイド、患者サイドから上がってきた通報を集計できたいたことは重要です。虐待はしないことともに隠さないことも重要だと考えられます。虐待の通報は義務化されるという方向性になるので、最終的に通報される案件自体がなくなってほしいですが、今後は、実際に発生している虐待事件に関しては、より通報されやすくなるのではないでしょうか。また、実地指導も虐待が疑われる場合には、抜き打ちでできるようになるようです。これらの実効的な虐待を表面化できる仕組みとともに、院内での教育、啓発をすることで、虐待を起こしづらい環境づくりが進むのではないかと思います。

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