変身願望2023(2)。

こんばんは、おそらく売れていない若手芸人界では1,2を争う数のウィッグを所有しております、トゥインクル・コーポレーション所属の単独屋、ジャパネーズのウネモトモネで御座います。

4日目。

うん。多分ウィッグの所有数はかなり上位だと思うんだよなぁ。あと衣装の数も。毎回毎回単独ライブする度に考えたくもないくらいの額を衣装・小道具に突っ込んでるからね。でもアレか。もしかしたらモノマネ芸人さんとかだったらもっと持っている人も居るのかもな。でもモノマネ芸人さんってまたちょっとジャンルが違うもんな。普段出ているようなネタライブで一緒になるモノマネだけやっている芸人さんってあんま思い浮かばない。

ちょっと話が逸れましたけれども、今宵は先日も綴りましたウネモトモネと女装に関するあれこれ「変身願望2023」の第2話をお届け致します。「第2話」っていう程のものでも御座いませんが。

ちなみに第1話はコチラ。未読の方は是非ぜひ読んでみて下さいませ。

第1話の方でしておりますので自己紹介は省略させて戴きますね。

前回綴ったとおり、舞台上でお客様の前で女装を披露させて戴いたのはNSC大阪33期生の卒業公演。ネタは「第二ボタンください」というコント、だったんだけど、客前ではなく芸人さんや講師の作家さんの前では養成所時代にも既に女装を披露していた。まぁ当然のことなんだけれども。

芸人・ウネモトモネ(当時は芸名つけてなかったから本名の宇根元陽だったけれど)の初めての女装は養成所でのネタ見せ授業。それまではずっと漫才を披露していたのだけれども、その日初めてコントを披露した。そのコントのタイトルは「CAの仕事も大変ザンス」。うん。わかるわかる。ちょっと戸惑うよね。"ザンス"とかいきなり言われたらそうなるよね。

また女装と関係ない話になっちゃうんだけれど、僕はアニメの「おそ松くん」(ちょっと前に流行った「おそ松さん」ではなくって昔放送されていた赤塚不二夫先生の方)が大好きで。僕の中でのギャグとかコメディって結構赤塚不二夫先生に影響されててね。ジャパネーズのコントが漫画っぽいって言われるのも多分そこに理由があったりするんだと思う。あと相方の顔が赤塚先生の描くキャラクターっぽいし。言うて僕もハジメちゃん系ではあるのか？ん？

まぁとにかくそういう理由で何故かこの頃の僕は自分の書いたコントのタイトルをアニメ「おそ松くん」風にするという謎の決まりを設けていた。あとは、まぁ、その、このコントのオチが「CAだけに…シェ～ッ！！！」って僕が叫ぶ(もちろんイヤミのあのポーズで)っていうのも理由のひとつだったんだけれど。

と・に・か・く、そのコントの中で僕はCAさんの役を演じることになってね。それでNSCの授業終わりで相方と一緒に道頓堀のドンキにウィッグを買いに行ったの。そう。その時のウィッグこそがジャパネーズ(当時はチューリップメロンパンというコンビ名)が一番最初に購入したウィッグなのだ。傷んで処分しちゃったからもう今は手元に無いんだけれどもね。

相方とドンキのコスプレコーナーに行って、なんだかちょっとエロい感じのコスプレ衣装にドギマギしながらウィッグコーナーに辿り着いて。相方が「CAさんやからこんな感じがええんちゃう？」と選んだウィッグを購入。当時はまだ相方の方がコンビの主導権を握っていたんだよなぁ。年上だったし。ちょいオラオラ系やったし。本人曰く「舐められたら終わりや！」と思ってオラついてたらしいけれど。無理すんなって。本性はもっちょり親近感おじさんなんだからさ。

で、ウィッグを購入して帰宅。ドンキを出て駅で別れる時に「一応後で家着いたら被ってみて写真送るわ。」と約束をしていたので、早々にウィッグを被って自撮りをして相方に写メを送信。あの頃はゴリゴリのガラケーだったなぁ。そしてその時相方に送った写真がこちら。

ノーメイク。照れているのか、なぜかの目線外し。いやぁ、ファンデーションなしでも全然髭目立ってない。痩せてるし。12年前。24歳。若さって！若さってよぉ！チクショウめ！

そしてこの写メを視た相方からの返信は、

「俺、明日この子とコントするんか(笑)」

 うぇいうぇいうぇ～いッ！！！

「この子」って言うてるやん！意味合い的には「この娘」ってことやんな？？？恋してんちゃうん？？？好きになってもうてんちゃうん？？？ (笑)で誤魔化してんちゃうん？？？うぇいうぇいうぇ～いッ！！！

ちなみに翌日披露した「CAの仕事も大変ザンス」は講師の先生に「最後のオチがようわからん。」と酷評されましたとさ。ちーん。

しかしながら女装した僕が前に立った途端、教室内の同期たちがザワつき始め、更に別の授業で女装を披露した際には講師の先生から「ホンマの女の子かと思ったわ。」と言われ、芸人・ウネモトモネは女装の味を占めてゆくことになるのでした。そして僕の女装が褒められる度に相方が「友人から『彼女可愛いね！』って言われた時の彼氏」みたいな態度を取るのでした。

ちなみに同期で当初から同じクラスだったマユリカの阪本は相方に「コント中に勃ちそうになったりせぇへんの？」というサイテーの質問をしていました。ホント男子ってサイテー(笑)

女装に関する話というよりも養成所時代のこぼれ話みたいになっちゃったな。次回は僕の女装願望の起源のようなお話を綴ります。愉しみな方はお愉しみに。