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ドラマ『アンメット』最終回感想 ざっくり

人は自分を肯定しないと、生きて行けないんじゃないか、と思った。

障がい者である兄を施設に預けたこと、兄が泣いていたこと、そういう過去を後悔している、そして自分に悲しむ資格がないという、三瓶先生。
だからこそ、脳外科医として、努力し続けている。

そんな過去の三瓶先生を癒し、肯定する術を伝えたのがミヤビ先生だった。

海外の学会で出会い、感染症が蔓延したことでの隔離、三瓶先生の感染があり、三瓶先生とミヤビ先生は急速に近づく。
隔離されている中、「アンメット」(満たされない)、光を灯して出来てしまう影について、三瓶先生に、自分の中を灯すことで影がなくなる、と話すミヤビ先生。
感染症に感染してしまった三瓶先生に付き添うミヤビ先生。その時、「大丈夫」といいながら手を握るミヤビ先生。

三瓶先生を最初に肯定してくれたのがミヤビ先生だった。
だから、三瓶先生は、ミヤビ先生の為に、日本に戻って来て、ミヤビ先生の為に手術をしたいと思うのだ。

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特別な治療が出来ないため、自宅療養も選択肢としてある、ということで、
自宅療養することに。記憶障害が短いスパンで起こり、脳梗塞の危険性が高まっている。

けれど、失敗したら自分を責めてしまうであろう三瓶先生を心配して、ミヤビ先生は手術をしないと、決めていた。本当は三瓶先生に手術してもらえたら、と思っていたが。

自宅療養することを選択したミヤビ先生に三瓶先生が寄り添って、二人での生活を過ごす。
淡々と過ぎる日々に、「食事を共にする」ことの大切さが描かれる。
このドラマでは、ミヤビ先生の一人暮らしでの食事、部署の仲間と共にする食事、という場面が多く描かれる。それは、自分の中から明かりを灯すために、きちんと食べる、と言うミヤビ先生の生き方が表現されているのだろう。

◇◇◇◇◇

朝起きると、脳低体温症で意識を失っているミヤビ先生。その為、8分で血管の遮断をして手術出来る可能性が出てくる。
大迫教授、星前先生、綾野先生、成増先生、津幡師長、他、全ての人の協力で手術が実施される。

ミヤビ先生の「私の今日は明日につながる」が実現する。

手術は成功し、ミヤビ先生が目を覚まし、「わかります」の一言でドラマは終了する。

◇◇◇◇◇

ドラマ全体を通して、「愛しています」などの表現は全然出てこない。
だけど、「僕は婚約者です」という三瓶先生の発する言葉は、説明・確認ではなく、『あなたを愛している人です』という意味だったのかな、と感じた。
そして、一般的に言う、恋愛関係だけでない、いろんな関係性の愛にあふれた作品だったんだな、と言うのがシンプルな感想。
最後の最後に、語彙力が無さ過ぎるが。








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