日常に

近所の八重桜が一斉にほころび始め、通勤途中のハナミズキも咲き出している。
子供の頃、色んな事が毎年の恒例で変わらないものだと思っていた。

桜は毎年咲くけれど、木自体は年を経ている。場所によっては枯れてしまった木もある。
大人になって、分かってしまった事実は変わらないものなんてない、ということ。
すべては時というものの前において変化しつづけている。それが好ましい方向へかどうかは別として。

子供の頃に歴史を習った時は、戦や戦争は授業で習う過去の出来事であり、
今現在のことではないと思っていた。習った世界地図の国境は変わることがなく、国の名前も表記されているものがずっと続くのだと思っていた。
でも、今でも戦争や内戦が続いている場所や国はあり、新たに勃発していることをニュース等を通じて知るようになる。国の名前や国境ですら、変わってしまう。

自分や自分の大切な人が戦争に巻き込まれてしまう、それを考えたら「戦争はすべきではない」の一択しかないように感じるのは自分が平和とされている今の日本に住んでいるからなんだろうか。それぞれの国に、場所に、人に、戦わなければならない理由があるとしても、平和を願うことしか私に選択肢はない。

どうか全ての人が傷つかず、悲しまない日常になりますように。


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