うちの幼保こども園のDX化を振り返る

CTO協会のDXCriteriaをガイドライン( https://dxcriteria.cto-a.org/ )を再度眺めつつ、この業界に当てはまらないこと、考え方としては習えること、などあるなぁと思いながら、DX化によってもたらされる私達の様な幼稚園・保育園の恩恵とは何か?振り返りを込めて、再度、考えてみることにした。

この5年でDX化を進められたのは、私がCTO経験者で、デジタル業界は専門なので実施できたと思っている。この点、専門家がいないと成立しないというのが率直な感想で、最低5年ぐらいの計画をもってやらないとDX化は難しい。ただ、日々の業務はないので内製化は必要ない。また、DX化といっても何をデジタル化するか?の要件定義をしないと組織を破壊してしまう可能性も否めない。

業界の言語や文化が異なりすぎるので、この分野の専門家が必要なのは間違いない。

ちなみに、導入した仕組みは、Google Workplace for Eduとコドモンが軸になる。ハードは、16Gのメモリと512GのSSDとIntelCPU搭載のノートPCをクラスに1台。各クラスに撮影用のスマフォ1台。全館Wifi対応。Googleドライブでナレッジ管理。稟議をシステム化。ITリテラシー教室実施、など、他にも色々とやってきた。整理したい。誰かにやってほしい。

Google使ってクラウド化した事務機能と一定の会議の管理は整備され、仕事はしやすくなっているという実感はある。

情報技術が更に発達し、社会の仕組みが複雑化することは避けられない現象なので恩恵をこいたいと思ってやってきて、一定の恩恵は得たと確信している。

本音は、もっとこの業界がもっとシンプルな制度にならないかなぁーなど、管理の管理業務は減らしたほうが良のになーとも思うが、その感覚は一旦塩漬けにしておくことに。

「子どもたちの幸せの保証ができる」のか問題を解くのはDX化ではないのはわかっているものの、運営側にはやはり一定の恩恵はある。

この恩恵を継続させるためには、DX化推進する専門的な組織や仕組みやシステムの運営や管理してくれる専門業者の必要性を感じている。ただ、単独の園で予算も限られるので、DX化推進と運営予算を各園にある程度保証してくれないものか。この辺りの制度設計や法案整備などやってくれる政治家や官僚はいないものか。など、思うことはある。

行政や業界関連の協会も同じ用にDX化しないと、そことのやり取りが例外処理になり、手間のコストが無駄になってくるときもあるので、少し気なるところではある。

理想は、全体的な見直しと個別の見直しを両建てで重層的に相互作用をしながら対応していけるとよいのかなと思ってる。

話が違う方向にそれたが、DX化への離陸はできたのではないかと自己分析をしている。

次の課題は、DX化よって受けた恩恵をどうやって実際の保育環境にフィードバックもしくは転換していくか、より問われることになり、そして、このことが多分この業界の本業なのだろう。

DX化は目的ではない手段だ!を忘れずに。

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