寝る間を惜しんで見てる夢
まって、無理
って、言葉が最初に出た。絶句しなかった。嬉しいことも、辛いこと、どんな情報に出会っても「待って、無理」が最初に出てくる。オタクはそう言うふうにできている。
『推し燃ゆ』を読んで、自分以外のなにかを、たとえはアイドルを背骨にすることが、どんなに自分を脆くするのか知っていたはずだった。
それでも好きで、大好きで、だけど近づくことは許されない。その先を願うことすらできない私たちは、強く思い、時には勘違いしながら背骨とすることで、その思いと、実際の関係性のスキマを