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【2021「探究」】地方公立高校の総合的な探究の時間 Vol.0 背景

予想困難な時代

現在の高校生が大人になって活躍する時代は予想困難な時代である。
このことは共通の認識だと思います。

「進化した人工知能(AI)が様々な判断を行ったり,身近な物の働きがインターネット経由で最適化される IoT が広がったりするなど,Society5.0とも呼ばれる新たな時代の到来が,社会や生活を大きく変えていくとの予測もなされている。」(高等学校学習指導要領「総合的な探究の時間」)

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「Society 5.0とはサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会(Society)狩猟社会(Society 1.0)農耕社会(Society 2.0)工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。」(内閣府資料より)

このような背景から誕生した新教科が「総合的な探究の時間」です。

「総合的な探究の時間の目標は,「探究の見方・考え方」を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを通して,自己の在り方生き方を考えながら,よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を育成することを目指すものであることを明確化した。
 教科・科目等横断的なカリキュラム・マネジメントの軸となるよう,各学校が総合的な探究の時間の目標を設定するに当たっては,各学校における教育目標を踏まえて設定することを示した。」(高等学校学習指導要領「総合的な探究の時間」)

地方公立高校の「探究」プログラムの背景

静岡県の掛川市にある本校の「探究」はまずカリキュラム・マネジメントから始まりました。

「掛川西高校の生徒に育てたい資質・能力を教職員全員で決めよう!」という校長の音頭で2019年に一年かけて研修・決定をしていきました。

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こうした中から生まれたのが、「掛川西高校の生徒に育てる4つの資質・能力」です。

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主体性・協働性、創造性、自己有用感」の4つの資質・能力をあらゆる学校活動に落とし込んでいくことになりました。

この資質・能力を養う一つの形として、2020年から掛川西高校の「総合的な探究の時間」の全面的な改訂を行ったのです。


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