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【#SDC】三国の奥深い魅力ー後編ー【福井県坂井市】

前回の記事に引き続き、Sakai Deep Caravan(SDC)三国編の様子をお伝えしていきます!

前回の記事はこちら↓


4.人が主役になる場所「MOFキッチン」で聞いた話がとっても面白かった!

マチノクラで三国の歴史に触れた後は、MOFキッチンへ!

MOFキッチンは2023年5月17日にオープンしたシェアキッチン。三国駅前の空き家を再活用したそうです。今回は、仕掛け人の越智さんのお話を伺うことができました。

越智さんは、広告会社勤務、カナダでのワーキングホリデー、その期間中に現地でタブロイド紙制作、など多様な経験をした後、生まれ育った三国で「MOF」を設立。

ちなみに、MOFは「Mosaic Omnibus Flats」の頭文字で、カナダ・トロントのモザイクシティのように、色々な人が混じり合う場所をイメージしているそうです。

シェアキッチンを始めるまでの経緯についてもお話ししていただけました。

越智さんが、三国で働くためのテナントを探していたところ、空き家を譲っていただけることに。
PC一台分のスペースがあれば良い、という越智さん。
残りのスペースをどうやって使おうかな、と考えてみたそうです。

その中で出てきたのが、シェアキッチン。
ビジネスの側面からシェアキッチンを分析したお話も伺うことができ、とっても面白かったです!


人が主役の湊町・三国。
越智さんが三国に住み続ける理由は、「人が好きだから」と言います。

私も少しだけ三国の方々と交流できたのですが、三国愛溢れる素敵な人たちなんだな、と感じました。

そんな人たちが集まるMOFキッチンへ、ぜひ行ってみてください!
出店者としての利用も受け付けているそうです!



5.道の駅「みくに」で揚げたてが食べられる!「岡惣蒲鉾店」のはんぺん

めっちゃくちゃおいしい!!

岡惣のはんぺんは手作りにこだわっており、道の駅みくにでは、揚げたてを食べることができます。


岡惣蒲鉾店は昭和2年に創業し、当時はかまぼこ屋さんとして営業していました。後に、時代の流れで揚げものも作り始めました。

道の駅への出店をきっかけに、色々なお客さんの声を聞くように。
添加物を気にするお客さんがいたことから、添加物を抜くことに決めます。
しかし、無添加にすることで賞味期限がそれまで7~10日だったのが、3~4日になってしまいます。

お客さんにとっては、無添加のものを食べられるのは嬉しいこと。
一方、スーパーなどの卸先(販売するお店)にとっては、賞味期限が切れたものは廃棄しなければなりません。

そこで、納得を得るためにも、スーパーの方々に実際に食べてもらったそう。

食べてもらった中には、受け入れてもらえただけでなく、他のお店と違う商品を売りたいとのことで、「防腐剤を抜いて」という要望も。

結果、添加物などを抜いたことで、売上は伸びていったと言います。


また、代々伝わる「儲けすぎたらあかん、作るもんは仕入れを把握したらあかん」という教え。
その心は、一枚売れたらいくら、と考えると、利益を追求して作るようになってしまう。それよりも、味とか食感とかにこだわって作るべきだ、という想いを持って日々作られているそうです。


今回は特別に、道の駅「みくに」内の販売店の裏にある調理場を覗かせていただきました!

見学時は、ちょうど「ごぼう天」を作っていました。
手際よくごぼうをすり身で包んでいき、どんどん揚げ場に投入していきます。大げさではなく、本当に、瞬きひとつしている間に作られていくので、魔法を見ているのか、と思いながら凝視してしまいました。
まさに職人技です。

はんぺんは一枚75円。道の駅「みくに」では揚げたてを食べることができ、これが本当においしい(何度でも言います!笑)ので、ぜひご自分の口で試してみてください。75円で幸せになれます!



6.三国祭の夜を照らす三国提灯。「いとや」さんで提灯作り!

三国提灯を作っている「いとや」さんは、全国でも数少ない、一貫製造の提灯工房。
竹ひごを輪っかにして木型を作るところから、絵付けをして油を塗って天日干しするまで、全ての工程を行っています。

一貫製造だからこそ、お客さんの要望に合わせて作ったり、応急処置をしたりできます。
また、修理も行っているそうで、技術力の高さに信頼を得ています。


三国祭では、旧町ごとに絵柄の違う提灯が吊るされ、その数なんと43種類。
これだけの個性があるのは、三国だけと言います。

そんな特色ある提灯文化で三国をもっと盛り上げるため、いとや3代目の小島さんを始めとする3人のメンバーで立ち上げたのが、「三国提灯プロジェクト」。

三国祭では人々が神社の方にしかいかない現状に目をつけ、「もっと三国の街並みを楽しんで欲しい」という想いのもと、山車小屋を巡るデジタルスタンプラリーを開催し、その景品として通常の18分の1スケールのミニ提灯をプレゼントする、というプロジェクト。実際に行われた日は、大人気だったそうです。

小島さんは、メンバーが3Dプリンターで形や色に試行錯誤しながら作ったミニ提灯の絵付けも担当しました。

ミニ提灯。かわいい!

これがめちゃくちゃ細かくて、繊細な作業で、本当にすごいと思いました…!「つまようじで全集中しながら作りました」というミニ提灯の実物を実際に見ていただきたいです。次回の三国提灯プロジェクトが楽しみですね。


そして、お話を伺った後、提灯の絵付け体験をさせていただきました!

名前の漢字を和風フォントで書く方々がいたり、かわいい絵や個性が爆発した絵を描いている人がいたり、花火のようなモチーフでめちゃくちゃ綺麗な絵を描いている人がいたり、提灯の中に入れるLEDライトは虹色に変化していくものが良い!という人と、単色でゆらめいているものが良い!という人との間で議論が勃発(笑)していたり。
とても楽しい時間でした。



〇おわりに

以上、Sakai Deep Caravan(SDC)三国編でまわった6カ所をご紹介しました。


今回のしめくくりに、それぞれの感想を共有する時間がありました。

参加者の中から出た感想の一部を紹介すると、
「自分の仕事を楽しそうに話しているのが良いな」
「自分は丸岡に住んでいるけど、近くにこんな良いところがあったんだ」
「福井県まじで何にもないわ、と思っていたけど、興味を持ち始めた」
というようなものが出ました。

三国が地元の参加者もいて、多くの参加者が口にしていた「三国って良いところだなと感じた」という感想に顔が綻ばせていたり。


観光地をまわるだけでは味わえない、三国の奥深い魅力を知ることができた、とっても充実した一日になりました。

Sakai Deep Caravan(SDC)は、他の日程で、丸岡編、春江・坂井編も開催されました。
3回のフィールドワークを経て、7月9日の第2回Sakai Deep Sessions(SDS)で坂井市のブランディングを考えます。自分は三国編に参加して、三国の魅力に触れることができたので、これからブランディングを考えていくのが楽しみです。


お読みいただきありがとうございます。🙇🏻‍♂️

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