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【#SDC】三国の奥深い魅力ー前編ー【福井県坂井市】

5月27日、Sakai Deep Caravan(SDC)三国編に参加してきました!

東尋坊や芝政ワールドなどが所在し、県外からも観光客が多く訪れるまち・三国町。
実は、ナポリピッツァの名店をはじめ、美味しい酒まんじゅうやはんぺん、浪漫が漂う街並みなど、美味しい食べ物やノスタルジーを感じる風景、三国愛溢れる素敵な人たちに出会えることはご存知ですか??(私も今回参加するまで知りませんでした…!)

観光地をまわって帰るだけではもったいない、三国の知られざる奥深い魅力を味わってきたのでご紹介します!


1.とっても楽しそうに話しながら、400℃の窯でピッツァを焼く職人・小田原学さんのお店「バードランド」でいただく、本場のナポリピッツァ!

窯から出した直後、焼きたてのマルゲリータ!美味しそう🤤

ナポリピッツァは、小麦粉、水、塩、酵母の4つの材料で生地を作るシンプルなもの。さらに、「真のナポリピッツァ協会」によって、水1ℓに対して塩は50~55gというように、許容される分量が決まっています。

材料や分量が指定された中で、発酵の仕方や生地の練り方によって個性が現れてくるそう。シンプルだからこその奥深さがある、と小田原さんはキラキラした表情でお話ししてくださりました!


今回は特別に、窯のすぐそばでピッツァを焼き上げる様子を見せていただきました!

窯でピッツァを焼き上げる小田原さん。窯のタイルも可愛い

400℃に達する窯で90秒。床からの直接熱、壁からの輻射熱、炎の対流熱によって、あっという間にピッツァは焼き上がります。(窯に少し手をかざしてみると、痛いくらいに熱かった…😢)

ピッツァは他の料理と違い、提供前に味見をすることができないので、長年培ってきた感覚を頼りに焼き上げているようです。SDC参加者の中に小田原さんからピッツァを教わったという方がいたけど、「この固さを覚えておいて」という風に教えてくれたみたい…!

焼き上げたピッツァの撮影タイム!笑顔が素敵

日本で5番目に「真のナポリピッツァ協会」の認定店に登録され、現在は北陸地区のエリアリーダーを務めるほどの腕の確かな職人でありながら、ナポリピッツァの歴史や、認定店登録時の逸話、生地の柔らかさを説明するときのお茶目な話など、生き生きした目ですっごく楽しそうに話す小田原さん

美味しいピッツァを食べるのはもちろん、小田原さんの楽しいお話を聞くためにまた来たいと思うお店でした!

「真のナポリピッツァ協会」認定店の証


2.越前三国名物「にしさか」の酒まんじゅう!真っ白なまんじゅうに「長」の焼印を押した直後は、アツアツで焼き目パリパリ!

三国のお土産と言えば、酒まんじゅう。
北前船で伝わった酒まんじゅうは、「酒まんじゅう」と「栄える」をかけて、かつて豪商によって人々に配られ、現在でもお祝い事の際に食べることが多いそう。

今回、特別に、酒まんじゅうを作っている裏側に入らせていただきました!(にしさかさんも、先ほどのバードランドさんも、ご厚意で「裏側にも入って良いよ」と言ってくださりました😊)

焼印が押された酒まんじゅうと、押される前の酒まんじゅう!

真っ白な状態の酒まんじゅうに、特注の機械で焼印をつけていきます。

下から一気に酒まんじゅうが押し上げられ、焼印がつきました!

焼印を押した直後の酒まんじゅうを試食!

「長」の字は、創業者・長次郎さんの名前から!

焼きたての酒まんじゅうはアツアツで、焼き目がパリパリしていてとっても美味しい!(焼き目パリパリの酒まんじゅうはここでしか食べられません🤤)
焼きたての酒まんじゅうに感動したSDC参加者からは、「焼きたてドライブスルーがあったら嬉しい」との声が上がるほどでした。笑

個人的推しポイントは、パリパリした焼き目と対照的な、なめらかな餡!
固くなっても美味しく食べられるよう、酒まんじゅうのためにつくられたなめらかな餡は、こしあん好きにはたまりません…!!!

ちなみに、固くなった場合のオススメの食べ方は、「天ぷら」だそうです!

美味しい酒まんじゅうをいただき、お土産を買って帰るSDC参加者たち


3.「マチノクラ」にて、北前船や熱い人たちとともに紡がれてきた三国の歴史の話を聞く!浪漫を感じる街並みが三国にある

ナポリピッツァをいただき、酒まんじゅうを試食してお腹が満たされた後、三國湊の資料館「マチノクラ」に向かいます。

福井県議会議員の大和久米登さんから、三国の歴史を伺いました。

三国のまちは、色々な港に寄って商売を行う北前船とともに発展。北前船が農産物や工芸品などを運び、三國湊に莫大な富をもたらしました。その繁栄振りは当時の番付でトップ10に入るほど。
やがて、輸送の主役が鉄道に変わったことで北前船は衰退し、それに伴って三國湊の活気も失われましたが、現在でも独自の街並みが残っています。

北前船と三國湊の歴史を聞かせてくださりました。興味惹かれるお話でした!

三国の歴史においては、熱い人たちのドラマがたくさんありました。
その中でも、私が心惹かれたのが、大豪商内田家の六代目当主・惣右衛門の話。

飢饉の発生時に人々に米が行き渡るように図ったり、三国神社の造営を行って窮民の働き口を作ることで救ったりする一方で、自らはひたすら目立たないようにしていたそうです。
めちゃくちゃかっこいい人。。。「三國の花」とも呼ばれているそう。
北前船の衰退によって内田家の家はなくなり、現在その跡地にはタブの木が立っています。

街並みに残る物語と、それを語り継ぐふるさとの人たち。
浪漫を感じる三国のまちがとても好きになりました。


〇ひとやすみ

この日は、6カ所を回ったのですが、一つひとつが非常に濃くて、3カ所を書き終えた時点でこんなに長くなってしまいました!笑
残る3カ所は後編でご紹介します!お楽しみに!


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