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きみは赤ちゃん|川上未映子

図書館で背表紙が目に留まり。
子どもがもう直ぐ1歳を迎えるにあたり読んだ本。
川上未映子さんの明るくてでも手に重みの残る言葉で、
妊娠〜子どもが一歳になるまでを綴ったエッセイ。

読みながらそうですそうですと頭を頷かせつつ。

この子が世界で一番大切なはずなのに
ひとりになりたくなる矛盾した気持ち。

保育園に預けようかなでも一緒に居たいなでも仕事もしたいなの欲張りな気持ち。

そんなころころ転がりゆらゆら廻ってしまう気持ちについて、
最大限の想像力が働かされつつ
正直に言語化されていたのでした。

お風呂で読みながら心がすっと解かれていく本です。

恐怖のエアロビ
生みたい気持ちはだれのもの?
グッバイおっぱい
夢のようにしあわせな朝、それから、夜
ありがとう1歳

乳児期間も残り3週間程になってしまった。
その間、何度でも、
君は赤ちゃん、
私の大切な赤ちゃん、
と空気に放って音にしておきたい気持ちです。

表紙はジュ・ド・フィルさんという刺繍屋さん。
デザインは大久保明子さん。


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