<上士別 大和>
晴れた日の大和の雪景色は美しい。
青空と雲、雪道と影、一面が白とブルーの世界。
穏やかな景色を眺めながらも、近くに住む古老の話を思い出す。
「昔は出掛ける時も歩くしかないし、道もこんなに立派じゃなかった。
冬に出掛けた帰りには、道とも言えない雪道に残っている自分の足跡を頼りに帰るのさ。
でも吹雪の時は足跡も掻き消されて周りが真っ白になり、方向が分からなくなる。帰れなくなって行き倒れたり凍死する人も多かったんだ」
先人達の過酷な自然との闘いを経て、今の生活が有るのだと改めて感じる。