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あおいいけ (びえいちょう) 
油絵 F8  横455×縦380 2014制作

北海道の人よりも、観光旅行者から聞かされる名所やお土産物というものがあると思います。地元とは、そのようなものなのでしょう。

美瑛町にある青い池は、近くまでは何度か通っていましたが、旅行者に言われるまで気が付きませんでした。JR美瑛駅から車で20分ほどですが、更に進むと白金温泉になります。こちらが北海道人には馴染みの温泉街です。

NPO法人「日本で最も美しい村」連合は、2005年(平成17年) に美瑛町で設立総会を行い7町村で発足しました。
北海道からは美瑛町・赤井川村、山形県大蔵村、長野県大鹿村、岐阜県白川村、徳島県上勝町、熊本県小国町でした。

設立の経緯

日本で最も美しい村マーク

当時、美瑛町の町長が元カルビーの社長から「フランスの最も美しい村」を紹介されたのが始まりでした。
フランスで始まった運動(1982年)に範をとり、失ったら二度と取り戻せない日本の農山村の景観や環境、文化を守り、将来にわたって美しい地域を守り続けることで、観光的付加価値を高め、地域資源の保護と地域経済の発展を図ることを目的にしたものです。

「日本で最も美しい村」連合に加盟するためには幾つかの条件をクリアしなければいけません。例えば、農山村としての景観・環境・文化などの地域資源が2つ以上あること
新規加盟審査があることと、5年ごとに再審査があります。
日本で最も美しい村」のシンボルマークを、日本のみならず世界的にも観光地や文化地域としての目印にするのが目標です。

認定された美瑛町の地域資源は3つです。
1.農業の営みによって作られた農村景観
2.美瑛軟石
3.白金「青い池」

砂利道に自家用車や観光バスが何台も止まり、列をなして池を見に行くのですから恐れ入りました。
とうとう、美瑛町で駐車場を整備し駐車料金を徴収するようになり、池も近くになりました。

駐車場の近くから十勝岳展望台に上がる道道966号線があります。
「青い池」は元々は十勝岳噴火の防塞として造られたところに、水が溜まり、それが池になったものです。それだけではどこにでもある池なのですが、この池の色の原因を中々解明出来ないところがより神秘性をもたらしたようです。


前田真三

青い池に観光客が来るようになる前に、美瑛の町を全国に知らしめた写真家がおりました。前田真三です。
「農業の営みによって作られた農村景観」がこちらになります。

拓真館 - Google 検索

昨年、青い池を訪れてみると「池の枯れ木」が少なくなっていました。
上の「青い池」は9年前に描いた作品で、この風景より激減していたのです。木は生きています。冬には雪が積れば倒れるのは当然で、同じ景観は無くなり変化していきます。
現在「2022年の青い池」を油絵で制作中です。

北海道における「日本で最も美しい村」は9町村になっています。
美瑛町・中札内村・江差町・清里町・赤井川村
・標津町・京極町・黒松内町・鶴居村

これらの町や村も追々投稿していきます。

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