映画『ラストマイル』〜まだ語り足りていない部分と、アンナチュラル&MIU404に関する過去の雑感まとめ〜
※ネタバレを含みます。
映画「ラストマイル」未鑑賞の方はご注意ください。
映画公開から10日後に、シーキャスとして中村倫也さんの出演が公表されました。これ、封切初日に何も知らず劇場へ足を運んでいた中村さんファンは絶叫モノのサプライズだったのではないだろうか、と。
あとで想像してウフフった。
そしてもうひとり。最重要キャストの公表はいまだにされていません。(公式パンフレットには袋とじ部分とキャストクレジットで公表済ではありますが)
私は密かにこれ、すごいことだと思っていて。いつ公表されるのかけっこう毎日ドキドキしている。
だって、いまだに作品公式サイトにも、ご本人の公式サイトにも載らず。
「ラストマイル」でぐぐってもキャスト欄にはちゃんと載っていない。
これだけの話題作になっても出演していると発表できないとは、事務所的にメリットはあるのだろうか、などと要らぬ心配をしてしまう(笑)。
ただ、それがゆえに。
この俳優さんの作品貢献度を痛感する。ただただ、ひたすらそこに「筧まりか」として存在してくれた貢献度。気概。なんかうまく言えないんだけど、『ものづくり』ってすごいなと。
ものづくりが好きな自分はそんなことをずっと想っている。
しかしこの俳優さんもどうやら秋の新ドラマご出演が決まり、露出度が高まってきているようなので、然るべきタイミングでの公表はあるのでしょうね。その時また「ラストマイル」への注目ももう一段階上がると思うので、楽しみにしています。
私は映画って数年に一度、ホントに観たい作品しか観に行かない人間なので事情に疎いのだけど、こういうことって珍しいことではないんですかね??
むしろ重大なネタバレに繋がるため一生公表されないキャストとかもあるんでしょうか…?
話は変わり。
「ラストマイル」公式企画、「#ラストマイル感想配達キャンペーン」に遅ればせながら参加しました。
あとでよくよく考えると、ラストマイルの感想ではなく、MIU404(どころか全然関係ない作品…罪の声)の感想になってしまっていたのはさておき(笑)。
せっかくなのでここにも書き残しておきます。
「ラストマイル」を劇場で観てから、やっぱり見返したくなりMIU404とアンナチュラルをちょっとずつ観てる。
今日はアンナチュラル4話を観ていて、ハッとした。
イタリアの労働観を語るミコトの台詞。
ああ、ここでも「贖う」って。
言ってたんだなぁと。
観ていた当時はひっかからなかったのだけど、ラストマイルではちゃんとこの言葉の重さを拾えてよかったなと思った。
一言一句どころではなく、一字一意味をきちんと正確に受け取りたいと思わせる。
それが野木さんの脚本であり、魔力でもある。
野木さんの脚本が大好きな自分がひとつ、個人的に密かに誇らしく感じていることがあります。
それはアンナチュラル7話の中堂さんの「赦されるように生きろ」という台詞を、当時の私はきちんと「赦される」という漢字で受け取っていたことです。いろんなレビューを読んでも、「許される」と書いていらっしゃる方が多かったのだけど、今年8月にアンナチュラルのシナリオブックが発売され、私はまだ手元に入手出来ていないのですが、公式でも「赦されるように」と表記されているらしい。
すごく自己満足な世界だけど、ああ、よかったなぁと思ってる。
と、いうわけで。
アンナチュラルとMIU404を見返して、なおかつ自分が当時旧Twitterでつぶやいていた一連の感想を見返すと、ちょっと記録としてまとめておきたいと思ってしまい。
なぜなら本当に今読んでも心が揺さぶられているのがわかるし、今読んでも当時の感じたことを鮮明に思い出せるから。なんだかすべての自分の感情と言葉の選び方が愛おしい。自分でもびっくりするくらい作品愛に溢れてて。
読み物としての需要はないとは思いますが、いつか運よくまた誰かとわかちあえたらいいなって。そんな微かな希望も込めて。
(ちなみに野木さんの脚本では「罪の声」も本当におすすめです。こちらはちょっと、いやかなり分厚いですが、原作を読んでからの映画鑑賞を心の底からおすすめします。そうすると、これまた「ものづくりのすごさ」を痛感できます…!!いや、この映画もマジですごかったんだ…!)
↑2020年の願いが叶ってたヤツ
↑自殺志願者たちをプールに集めて一斉に感電死させるという衝撃のラストでした