北海道の岬めぐり4 雄冬岬
雄冬(おふゆ)岬
国道231号は、札幌市北区から留萌市に至る一般国道です。
日本海オロロンラインの一部で、雄冬岬は石狩市を北上し浜益区(旧浜益村)と留萌振興局の増毛町の境に位置しています。長く陸の孤島と言われ、国道が開通したのは雄冬岬トンネルの完成で1981年(昭和56年)のことでした。
岬の最寄集落として北側にある雄冬集落は、高倉健主演『駅 STATION』の中で増毛との連絡船で登場しています。
暑寒別(しょかんべつ)連峰が日本海まで迫る険しい地形が、工事をはばみ続けていたのです。
国道全通は昭和56年11月10日でした。これで「陸の孤島」から解放と言われる間もなく、同年12月19日に雄冬岬トンネルで崩落事故が発生。再び「陸の孤島」へ逆戻りとなります。復旧工事が完了するのは昭和59年5月15日のことでしたが、この国道は増毛側に108カ所のカーブがあり、石狩市の厚田区安瀬から浜益区雄冬にかけての区間には要対策箇所が76箇所ありました。
これらを解消するため1994年(平成6年)より、5本の新トンネル掘削や法面の改良などを延長11.6 kmにわたって行われ、1999年(平成11年)雄冬岬に展望台・岩石公園などが整備となりました。
2002年(平成14年)には雄冬小学校が閉校となり、旧校舎は「増毛町雄冬自然体験館」として供用。2013年(平成25年)時点では37戸・約70人と紹介されています。
現在この区間を走るとトンネル走行となり、絶景ポイントは雄冬岬の駐車場で一休みとなります。
トップの写真は雄冬岬展望台。駐車場から階段で上がることができます。