蝦夷の時代45 場所請負制
1716年(享保元年)ころから場所請負制が盛んになります。
商場知行制のもとでは、藩や知行主は自ら船を仕立て、商場に交易に出かけなければなりません。
途中で嵐に遭って船が難破したりすると、一年の収入はなくなります。
しかも、その一年のために、知行主は商人から借金をしていることが多かったのです。また、うまくいっても商人との取引でごまかされることも少なくありませんでした。そんな危険と不利を冒してまで船を仕立てて苦労をするよりも、慣れた商人に委託して、利益の中から毎年一定の運上金(