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北海道のむかし話33 利尻島漂着伝説

利尻島(りしりとう)漂着伝説

むかし、利尻富士は札幌の近く千歳部落にあった。

ある年、海底地震があり、大津波が起こり雄姿をたたえていた利尻富士は大津波にもぎとられ流されて、石狩のサマッキヌプリ(横になった山)にぶつかり、その山をねじり倒しさらに、石狩川に沿って北に下り海に流れでて、今の利尻島になったという。

長沼(ながぬま)のサマッキヌプリは、今の馬追山(まおいやま)で、サマッキヌプリとは、横になるという意味で形がねじれたようになっているのは、利尻富士がぶつかったためとつたえられている。


マオイ山山頂にある辻村もと子文学台


                                                                                 更科源蔵 アイヌ伝説より

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