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セロリで玄米リゾット

CIAO!

この写真の本は1964年に出版された「イタリアの地方料理」。
アンナ ゴゼッティ デッラ サルダ氏の著作です。
まるで広辞苑のような大きさと分厚さ。

イタリア全土で聞き書きした家庭料理=庶民の料理のレシピ集です。
州ごとの章に分かれていますが、例えば野菜料理といったような検索もできます。

イタリア料理を学び、伝えるわたしたちにとっては、バイブルと言っていい大切な本なのです。

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わたしが主宰するイタリア料理教室クチナイトが20年目を迎えたこともあって、改めてこの本を読み込み、料理を作っています。

きょうは、冷たいものがおいしいこの頃に、あえて暖かいリゾットをご紹介しましょう。

米とセロリのミネストラ。

ピエモンテ州の料理です。ミネストラは具の少ないスープのこと。

水分しゃばしゃばにしないように、と注釈つきです。

米は、冷凍してあった玄米ごはんを使うことにしました。

だって15分もリゾットを作るために火の前に立ちたくはありませんものね。

そして、玄米は、夏に食べると体にいいんです。


わたしが作った材料です。(その日に家にあった材料で作っています)

刻んだセロリの葉、ベイリーブ、パセリ
オリーブオイル、バター
セロリの茎(すじをとっておく)
冷凍玄米ごはん
昆布
粉チーズ 

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👉セロリの葉とパセリの茎を細かく刻んでオリーブオイル、ベイリーブと一緒にフライパンに入れて中火にかけます。

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👉温度が充分に上がってしゅわしゅわしてきたら切ったセロリの茎を入れます。

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👉全体の温度が上がったらひたひたの水と玄米ごはんを入れます。玄米ごはんは少し凍っていても大丈夫です。

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👉昆布も入れて煮て、粉チーズと少しのバター、パセリの葉で仕上げます。

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この本で紹介されているタナーロ渓谷のレシピでは、ブロード(味のついたスープ)は使わず、チーズとバターと塩で調味しています。

わたしは、炊いて冷凍してあった玄米ごはんで香ばしい味、ブロードとして料理の味を底上げする端っこ昆布をプラスしました。

イタリア料理に昆布ですって?
だってわたしですもの!!

このレシピで好きなところは、セロリの葉とパセリ(原典はイタリアンパセリ)の軸を細かく切って味のベースにしていることです。

材料を部位によって使い分け、無駄なく使うことでおいしくできる、
マンマたちの知恵が詰まった家庭料理=庶民料理が大好きなのです。

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世界中の家庭料理はそうやって、食べ継がれてきたのだと思っています。

読んでくださったり、♡してくださったりありがとうございます。北海道の生産者や素材、加工品を、noteでご紹介するのに使います。よろしくお願いいたします。