私がかな文字入力をする理由
私は、50年以上プログラミングをしていますが、基本 かな入力です。
かな文字入力する人は入力が遅い?
キーボードを見てしか打てないような人にかな打ちが多いのは、単に、キーボードに慣れていないか、アルファベットであってもブラインドタッチを習得する気が無いのでしょう。 短い文章や、偶にしか日本語打たないなら、かな文字入力なら直接的で分かりやすいでからね。 ましてや、キーボードアレルギーなら、なるべくタッチの少ない方が良いですから。
ITのプロは筆を選ばず
私は、JISキーボードでのローマ字入力、USキーボード配列での英文入力 もブラインドタッチでキータイプできますが、日本語混じりのプログラミングコードを書くのに最も効率良くキー入力ができるのは、かな入力です。 因みに、様々なプログラミング言語を使用していますが、主力言語は今のところC++17です。 もちろん、PCだけではなく、仕事で使用するワークステーションやスパコンにUSキーボードのみで日本語自体が使えないものも少なからずあります。
日本語入力はかな入力が圧倒的に速い
でも、少しでも日本語を入力する必要がある場合は、かな入力のキーボードがあれば、圧倒的にかな入力の方が速いです。 理由は簡単、同じ文章を書くとき、キータッチ数が圧倒的に少ないからですよ。 効率が全然違います。
プログラミングでも日本語が混じるとかな入力が速い
プログラミングは、ステーメントやコマンドなどはほとんど英数字なのですが、英語の平文などとは違い、長い英単語を連続してタイプすることはなく、特殊記号など区切り文字が頻繁に現れます。 日本語は、リテラルの中、コメント、アノテーション、Doxygenなどで使いますが、コードを書くときと違ってかな漢字を切り替えた途端、ローマ字入力のアルフベットと違い、直ちにひらがな表示になるので、頭の切り替えが大事なプログラミングに最適です。
タッチ数が多いとトラブルの元
さらに、ローマ字入力では、キータッチが多いためキータッチを速くすると、安物のキーボードでは追いつかずバグるんですよ。 一千万円近くするテクトロニクスの端末のキーボードを使用したことがありますが、ピアノのトレモノのようなキー速度でも正しくキーインできます。 因み私は、トルコ行進曲程度ならピアノも弾けます。
キー入力の技術は一生もの
かな入力がブラインドタッチできるなら、当然、ローマ字入力もブラインドタッチできます。
一度、ブラインドタッチを習得して仕舞えば、一生モノです。 なんの造作なく、キーインできます。 考えたものをすぐに文字できるのも速いので、思考が途切れることがありません。 それに、日本人なら日本語で考えますよね。
また、一流のSEやエンジニアたるもの、どのような環境でも、プログラミングやコマンド打ちができなければなりません。 私は、10年くらい前までは多くの顧客先のスパコン本体が設置されているセキュリティーがとても高いエリアで、短時間でプログラムをインポートする仕事をしていました。 もちろん、OSも多種多様で使用できるデバイス・キーボード・ツール類するも様々ですから、多少効率が変わっても、これしか使えないと言うのはNGです。 使える環境で最大の効率を追求するのが、一流のSEです。 特に、ITエンジニアは同じことを繰り返して二度としないと言うくらい、効率が求められます。 ですから、キータッチが少ない、かな打ちもマスターして方が良いに決まっています。
ブラインドタッチとは
それと、ブラインドタッチについてですが、誤解している人が多いです。 そもそも、ブラインドタッチとは、手元のキーボードを見ないで打つだけではなく、撃った直後の文字も見てはいけないのです。 その理由は、通常のタイプライターは、打った直後の文字は、プラテンに隠れて見えないのですよ。 プラテンとは紙とインクリボンをローラーに抑える平らな金属板です。
どうしても、打った字を見たい時は、ローラーを回して紙を上に送ります。 もちろん、同じ行に続けてタイプするにはローラーを戻しますが、紙がズレたり、しかも、打つのが超遅いし、基本、タイプは打ち間違えば、1ページ丸ごと打ち直しです。 バックスペースキーやデリケートキーで文字を消すことはできません。
ですから、その昔、英文タイプやカナタイプの検定がありましたが、入力テキストから目を離してはならないのです。
初期のコンピュータでもCRTなどのディスプレイがなく、タイプライターと言うか、コマンドやプログラムは紙に印字していました。 IBMの電動タイプライターは打った文字が見える優れものでしたけど、非常に高価でした。
思考を中断させない
かな打ちを見下している人がいますが、ローマ字打ちで困っていないからなんでしょう。 あまり、質の良いお仕事をしていないように思います。 それか、使用されているお仕事などで、かな打ちができる時の、日本語入力の速さを知らないだけです。 ドキュメントを英語で書いているならいざ知らず、コードだけ書いてコメントも書かない、git で commit しても、しっかりと説明を書かないダメダメ プログラマだと思います。 上流工程に関わる仕事なら、日本語タイプが遅いのは致命的ですね。
プログラマでコメント書かない奴は最悪です。💢
IT系の職種の場合、長い人生、様々なシーンで、日本語もキー入力をすることが多いと思います。 最初のうちは、少し練習が必要ですが、ほんの一か月くらいでブラインドタッチでかな打ちができるようになります。 もちろん、かな打ちがブラインドで打てる人は、ローマ字入力でも簡単に打てるでしょう。
日本語脳で日本語を使うときはかな文字入力で、英語脳で英文を書くときはアルファベットを打つのが最も効率的でしょう。 こと、IT系のエンジニアに対しては、一般人ではないのですから、それができないのは、不器用か、ただ単に努力が嫌いなサボりだと思います。
粗悪品のキーボードにはご注意
ただし、JISの日本語キーボードは必ずしも良い出来であるとは思いません。 それに、最近は、密林などで安い似非日本語JISキーボードも結構出回っていますので注意が必要です。
つい、この間も、平仮名の「ろ」が単独のキーで打てない似非日本語JISキーボード購入してしまいましたが、私のiPad用はこのタイプしかなかったので返品はせず使用しています。 多分、USキーボードのキートップの印字を変え、チップのプログラムを変えただけなんでしょう。 純正のキーボードも持っているのですが、非常に高価なクセに耐久性がなく、一年ほどでボロボロになり、最近は暴走するようになってしまいました。 T_T